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2024年2月6日(火)

AIが病を発見!?医療AIで患者の命を救えるか

AIが病を発見!?医療AIで患者の命を救えるか

大腸ポリープを一瞬で発見する内視鏡AIやがんのリンパ節への転移を見つける病理AIなど医療用AIの導入が進んでいます。AIは医師のサポート役として病の早期発見や迅速な診察などに活用されています。一方で、一定の割合で“誤診”が生じるという課題や、診断のプロセスが分からないといった問題も。AIが下した診断の責任は誰がとるのか?医療の質はどれくらい向上するのか?日米の最前線の現場から可能性と課題を伝えました。

出演者

  • 宮田 裕章さん (慶應義塾大学医学部教授)
  • 桑子 真帆 (キャスター)

※放送から1週間はNHKプラスで「見逃し配信」がご覧になれます。

医療AIが病を発見!? 命を誰に預ける?

3か月にわたり原因不明の腹痛に悩まされてきた女性。そこで頼ったのがAI搭載のアプリ。専門の医療機関での適切な治療に結び付きました。

※アプリは症状を検索できるエンジンで医療機器ではありません。受診の可否を判断することや病名を特定すること(診断)はできません。

今、医療用AIが続々と誕生。世界で初めて手術での縫合を担うAI。心臓の異常を検知するAI。がん細胞を見抜くAIまで開発されています。今後、私たちの医療はどう変わっていくのか。

桑子 真帆キャスター:
今、AIがレントゲンやカルテなどの臨床データを大量に読み込んで学習し、特定の病気である可能性などを判定できるようになってきています。

例えばこちら、インフルエンザの診断支援をするAI機器です。ここにカメラのレンズがついています。これまでは鼻の粘膜を採取する検査が一般的でしたが、これでのどの画像を撮影しますと、症状が出始めた直後から検査が可能。かかる時間は早ければ数秒です。既に保険適用もされています。医療の質の向上や効率化などにつながると期待されるAI。今、さまざまな現場で開発、導入が進んでいます。

画像で即座に判定

長崎県五島列島。

山内診療所 医師 宮﨑岳大さん
「AIと一緒にみていきます」
患者
「はい」

4年前から精力的にAIを導入している医師の宮﨑岳大さんです。この大腸内視鏡にはAIが搭載されています。大腸を観察していると…。警戒音と共にがんなど病変の可能性がある箇所をリアルタイムで教えてくれます。AIが発見したのは大腸ポリープ。

宮﨑岳大さん
「ここにありますね。ポリープあります、これ」

大腸の中に取り除くべきものがないか、AIと一緒に確認します。

宮﨑岳大さん
「今とれました」

見えにくいヒダの裏などでも、一瞬でも画像に映ればリスクを指摘してくれます。

宮﨑岳大さん
「2人の目で見る。自分の目とAIの目で見る。見落としが減れば患者さんにもメリットがあると思って入れることにした」

毎日、およそ100人の患者を医師1人で診ているこの診療所。さまざまなAIを導入し、負担の軽減や治療の質の向上を図っています。

出口加代子さん
「よろしくお願いします」
宮﨑岳大さん
「調子はどうですか?」
出口加代子さん
「大丈夫です」
宮﨑岳大さん
「大丈夫?血圧は?」
出口加代子さん
「血圧は落ち着いているんですけど」

AIに救われたと語る出口加代子さん。2023年10月に左のろっ骨を打ち、レントゲンをAIに読み込ませると反対の胸に怪しい影が見つかりました。

検査してみると、感染症の一つ「肺マック症」の疑いがあることが分かりました。

出口加代子さん
「え、そうなのかよって。さすがAIみたいな」

この診療所では、レントゲン画像を必ずAIに読み込ませることにしています。AIは、事前にありとあらゆる肺の疾患の画像を学習。新たに読み込んだ画像にわずかでも疾患につながる影があれば異常を警告してくれます。
進行すると呼吸困難に陥ることもある「肺マック症」。すぐに治療する必要はなかったものの、早期発見につながりました。

宮﨑岳大さん
「呼吸器内科の専門でもないので、自分で見て異常がないと言い切るときに非常に自分も不安だったんですよね。相棒みたいな感じですよね」

がん検査でも医療AI がんの可能性を判定

日本人の2人に1人がかかるというがん。その治療の最先端でもAIの研究が進んでいます。全国の医療機関をサポートするこの病院には、がんの進行度を見極めてほしいと年間3万の検体が集まります。中でも重要なのが、リンパ節の組織の検査です。

リンパ節はがんの進行度をはかる重要な指標。がんはリンパ節にがん細胞がたどりつき、増殖することで転移します。がんが発生した臓器周辺のリンパ節にがん細胞がないかを観察することで進行度を判断します。患者1人につき検査する組織は、多いときで60個以上。疑わしい部分は顕微鏡で200倍以上に拡大して、くまなく何度もチェックする必要があります。しかし、AIの助けを借りると…。

がん研有明病院 医師 津山直子さん
「検出するAIをかけると、こんなふうに主に赤い領域ががんの可能性が高い領域になります。そのうちブルーの領域のがんの確率が95%になっています」

AIが注目しているのは、周囲と比べた際の形の違いやゆがみ。事前に学習した22万枚のがん細胞の画像と照合しながら判断します。

津山直子さん
「小さながん細胞の転移を見つけるのは、干し草の中で針を1本探す仕事くらい、すごく大変で時間がかかる。AIの技術を使ってより正確に見落としがなく、より速い速度で患者さんに診断が届けられるよう目指しています」

医師の診断に貢献

画像分析とは異なる方法で病気を発見するAIも登場しています。この診療所では、患者が診察室に入ると医師のパソコンに、すでにかかっている可能性のある病名が…。

この男性の場合、ぜんそくや肺炎といった15の病名が並んでいました。
どうしてこんなことが可能なのか。実は、患者は事前に専用のアプリの問診票に自分の症状を入力しています。この情報がAIのもとへ。AIは医師2,000人が監修した医療情報、いわゆる診断の手引を学習しています。それと照らし合わせて、あらかじめ可能性のある病名を割り出していたのです。

いなげ内科呼吸器内科医院 稲毛稔さん
「ぜんそくかどうか検査をしましょう」

この男性の場合、医師の経験も踏まえ、ぜんそくと診断されました。

患者
「スムーズに(病気が)分かるのはありがたい」
稲毛稔さん
「この患者さんが重症なのか軽症なのか、帰していいのか。それとも救急センターにすぐ紹介すべきか。最終診断は当然ドクターがやるわけですけど、それまでに至る情報はたくさんあればあるほど診断精度は上がる」

医療AIの活用進む どこまで何ができる?

<スタジオトーク>

桑子 真帆キャスター:
AIなどのデジタル技術と医療分野の関連について詳しい宮田裕章さんをお招きしています。医師にとっても患者にとってもありがたい存在になっているのだなと感じましたけれども、実際どれぐらい導入が進んでいて、どれぐらいのメリットがあると考えていらっしゃいますか?

スタジオゲスト
宮田 裕章さん (慶應義塾医学部 教授)
AIなどのデジタル技術と医療分野の関連について詳しい

宮田さん:
2023年、生成AIというのが世界中でブームになりましたが、今、導入が進んでいるAIはその1つ前のブームです。

生成AI
膨大なデータを学習することで指示どおりに新たな文章や画像を生み出す人工知能

ディープラーニングという技術を中心に、この数年間、世界中で検証が進められてきたものになります。特に相性がいいのは画像診断の分野です。医師の診断をサポートしたり、あるいはダブルチェックに使われたりという形をされているんですけれども、保険適用が進んでいるものは、まだごく一部です。とはいえ、さまざまなケースで、先ほどのVTRにあったように、専門性の高い病院が今までできなかったことをさらに深く突き詰めていくような活用のされ方だったり、あるいは、医師が自分の専門外の部分をAIをパートナーにしながら、今までできなかったことを拡張していく。離島だったりとか、あるいは地方のように医師が少ないような場所で医師の能力を拡張していく。こういうような役割が期待されています。

桑子:
2つの側面でかなり期待値が高まっているということですね。とはいっても、AIが出した判定をどれぐらい信じていいのだろう?と思うんですけれども。

宮田さん:
そのとおりです。正確性に関しては精度が上がってきているとはいえ、まだまだ医師の判断を原則サポートすることが重要になっています。AIが独自で判断をするのではなくて、医師が責任のもとに使っていくということです。

桑子:
それを聞くと少し安心しますけれども。実際にAIも間違うことがあるというところで言うと、アメリカでこんなことがあったんです。
2023年、大きな話題になった生成AIのChatGPTというものがあります。質問をすると、まるで会話するかのように瞬時に答えてくれるAIですけれども、それと医師が試しにやり取りをしたときのことです。こちらに表してみます。

まず医師が「心臓手術直後に心臓の動きを助ける機器を埋め込んだ報告はありますか?」と聞きました。すると、AIは「はい、手術が行われた報告があります。安全で効果的であり重大な合併症は報告されませんでした」と答えました。医師は「参考文献を教えてください」と尋ねたんです。すると、このように答えました。「2017年7月の“Europace”という医学誌の1,150ページから1,156ページに掲載されています」と、とても具体的に詳細に答えてきたんです。このほかにも参考文献をいくつか提示してきたんですけれども、実はどれも実際には存在しないデタラメだったということなんです。このやり取りは怖いなって思ってしまうんですよね。

宮田さん:
息を吐くようにうそをつく、現時点での生成AIの一つの側面です。生成AIは、まさにこの1年間の中で爆発的に進化して、そして開発者も予測しないような機能も生まれたわけです。翻訳としての有用性だったり。一方で、デメリットもまだまだ隠されているので、注意して向き合うことが非常に重要になります。例えば、情報を要約する機能においては、ビジネスだったりいろいろな場面でもすごい即戦力なんです。我々も論文を読むときに使ったりしています。生成AIの判断に基づいて正確性が必要になる、例えば診断ということですね。そのまま預けられるかというとかなり難しいのが現状です。

桑子:
命に関わるものですからね。

宮田さん:
今、まさに生成AIの改善が世界中で進んでいるので、正しいデータで学習したことによって改善されるものは、これから出てくるだろうと思われるのですが、現時点では過信しないということです。こういった間違うこと、有象無象の質の悪いデータを読み込んだ生成AIの判断には注意しなくてはいけないということだと思います。

桑子:
AIにもさまざまなAIがありますから、どういうAIを使うかというところを是非、真剣に選んでいかないといけないなと思いますが、こうしたリスクが指摘される中でAI医療先進国のアメリカでは、次々と新しい動きが生まれています。

アメリカの医療AI イノベーションを起こせ

2023年10月、アメリカ・バイデン大統領はAIの能力向上が国民の安全に影響を及ぼすとして、開発する企業や研究機関に新たな基準を設けるよう求めました。

アメリカ バイデン大統領
「責任あるイノベーションを推進し要求することに全力を尽くします」

守るべき最低限のルールを定めることが、逆に大胆なイノベーションを生み出すとの考えです。この大統領令に対し、30年近くAI機器の開発に携わってきた研究者は…。

米国立衛生研究所 研究者 ロナルド・サマーズさん
「AIの急速な発展は医療のあらゆる面で患者ケアの改善につながるでしょう。まだ多くの課題が残っていますが、AIは着実に進化しています」

世界に先駆け、AIを導入してきたアメリカ最大手の総合病院です。心臓の異常を検知するデジタル聴診器など、AI搭載の機器を次々に開発してきました。さらに2023年、グーグルと共同で生成AIを使った医療改革に乗り出しました。

グーグル AI医療部門責任者 グレッグ・コラドさん
「AIは『これから何が起きるのか』過去から導き出すことができます。将来、AIによってすべての患者に最善の治療を提供する医療システムができるでしょう」

目指すのは、予測医療。基になるのは病院に蓄積される1億人分の患者データ。その生まれてから死ぬまでの医療記録です。

例えば、患者の検診データを入力すると…。AIが3年後に心不全で突然死を引き起こすといった兆候を検知。予防策を含めた医療を提供しようというのです。

総合病院 AI開発責任者 ジョン・ハラムカさん
「医療記録をAIにつぶさに学習させれば、文章の次の単語を予測するように患者の次の病気を予測できるのです」

新薬の開発に生かす

AIを使って、新しい薬の開発を目指す。6年前に生まれたこの創薬ベンチャーには1,000億円もの資金が集まっています。創業者は、長年、スタンフォード大学でAIを使ったゲノム研究をしてきた著名な研究者です。事業の柱の一つが生成AIを活用したがん治療薬の開発。

創薬ベンチャー 代表 ダフニー・コラーさん
「ここに見えるのは、それぞれ別のかん細胞の画像です」

これまでがん細胞は採取してもすぐに遺伝子情報が失われてしまうため、正確な分析が十分にできませんでした。

そこで生成AIを使って、がん細胞の画像からがんの原因となる遺伝子情報を予測。現在400のがん細胞の画像を基に10万の遺伝子情報の生成に成功しています。この大量の情報を別のAIが学習。人間による研究では見落とされてきた全く新しいがんの発生原因を導き出し、その原因を取り除く薬を作ろうとしています。

ダフニー・コラーさん
「AIが目に見えない遺伝子の異常の共通点を見つけ出し、どこをどう治療すればがんが治るのか教えてくれます。遺伝子のどの部分がよくなれば症状が改善するのか大きなヒントになるのです」

日本の医療AI 優先すべきは安全性

日本では、AIの安全性を高める取り組みが進んでいます。医療分野のAI開発をリードしてきた自治医科大学学長で医師の永井良三さんです。

自治医科大学 学長 永井良三さん
「医師とAIが共同作業をしながら、診療を進める使い方が一番妥当ではないか」

永井さんが問いかけるのは、AIに学習させるデータの質。現在、読み込ませているのは日本内科学会に提出された症例報告7万件。
例えば、体のむくみやおなかが張る症状を訴えた患者のケース。その原因を調べたところ、心臓に機能障害があることが分かり、最終的に甲状腺の病気と診断されました。病気と向き合い、医師が格闘した実例を一つ一つ精査して学習させます。中には、希少疾患や難病などの医師が一生に一度、出会うか出会わないかのケースも含まれます。

チェックした症例報告を最新の生成AIと接続。患者の問診情報などわずかな手がかりからでも希少疾患や難病などの難易度の高い診断のできるAIを目指しています。

永井良三さん
「AIに学んでもらうためには専門家が汗をかいて、そうした知識をしっかり作ることが大事。AIは絶対的なものではないということ、間違いを許容することで発達したツールであることをよく理解しておく必要がある」

医療AIの開発加速 どう使いこなすか

<スタジオトーク>

桑子 真帆キャスター:
日本では、まずはえりすぐりの正確な情報を一つ一つAIに学習させていましたけれども、アメリカに関しては、AIに学習させるデータそのものがAIが作り出したものもあるということでした。これで薬の開発をしようということでした。今後、AIを医療の分野に導入していく中で、どういったことが大事になってくるとお考えですか?

宮田さん:
日本のアプローチとアメリカのアプローチ、どちらも重要なんです。共通するのは、データの質を高めていくことです。より高い質のデータによって学習することで判断も正確になっていくということなんですけれども、その中で、アメリカの大統領令ではデータの偏りに注意するようなルール作りを求めているのです。例えば、人種的な特徴で差がある病気を対象にした場合に、白人の方だけを集めて分析をすると、ほかの人種に対して、アジア人がないという状況であると正確性が損なわれてしまう可能性があるわけです。そういった、いわゆる偏りがない、より質の高いデータをどう集めていくかというのもデータの質においての重要な論点です。

桑子:
医療の分野でも生成AIの可能性はあるわけですけれども、どんどん入ってくる中でどういうことに気をつけないといけないのでしょうか?

宮田さん:
もう一つ重要なのがブラックボックス問題です。判断の中で何が行われているのか、分からなくなることがしばしば生じるんです。例えば、海外の企業が作ったブラックボックスの仕組みに日本の医師が依存してしまって、間違いが起こったとき分からないということになるかもしれないわけです。そうならないために何かできるかというと、例えば、日本でしっかりデータを持って検証可能にしておくことだったり、あるいは、中身を海外と連携しながら適宜、何が起こっているのか、しっかりチェックできるようにしておく。さまざまなアプローチの中で信頼できるものをどう使えるか、検討し続ける必要があるということです。

桑子:
とにかく可視化することはできるわけですね。

宮田さん:
すべてというわけではないですが、その努力は一定程度は必要です。

桑子:
今後、私たちがAI医療とどんどん接することが増えていくと思うんですけど、どういうことを気をつけながら向き合っていけばいいとお考えですか?

宮田さん:
このAIは今までできなかったことがどんどんできるようになるので、そこに過信が生まれたり、あるいは、それを神のように妄信してしまったりということもあるのですが、いろいろなタイプのものが混じっているんです。データ分析の結果を我々が日常で使っている例としては、天気予報があります。1時間天気とか3時間天気は、いろいろなデータの発達で相当正確じゃないですか。じゃあ1か月後の天気はどうですかといったら…。

桑子:
参考程度ですかね。

宮田さん:
ですよね。それを我々は体感で知っていることによって、それぞれ注意できるわけです。診断に使うAIにおいても、例えば、極めて正確なものを頼りに診断する場面もこれから出てくる一方で、ある程度当たりをつけると。ないよりはあったほうが時間短縮できますということで見ていく、そういった使い分けの中でAIを考えていく必要があるのかなと思います。

桑子:
今後、AIが医療をどう変えていくのかを考える上で、キーワードを書いていただきました。

宮田さん:
「生きるを支える」ということなんですが、これまでは病気になってからの医療だったのが、これからAIによって、いわゆる病気になる手前。例えば、歩行速度が落ちてきた。今までは病気が進行してから初めて分かることが多いのですが、もっと手前から明らかにすることができるかもしれない。あるいは、寝不足で体調が悪くなる。睡眠の質が落ちてきた段階で支えることができる。病気になってからの医療だけではなくて、生きることすべてを支えながらですね。そして、AIを我々の生活の中に活用していくような時代が始まりつつあるのかなということです。それによって、その人らしく生きる時間が少しでも長くなればいいなと私も考えてます。

桑子:
ありがとうございます。最後に、今後、医療分野へのAIの導入がますます加速する中で、医師には何が問われるのか模索する現場をご覧ください。

医療AIの模索続く 問われる医師の役割

4年前からAIを導入してきた医師の宮﨑さん。AIが発達する中で、より自分の目を養う必要性を若手の医師に教えています。

山内診療所 医師 宮﨑岳大さん
「実際これ患者さんで、この中にポリープが隠れてるんだけど、どこにあるかわかる?」
医師4年目 専攻医
「正直見つけられないです」
宮﨑岳大さん
「見つけられない?難しいよね。こういう血管が途切れているところ。ここ途切れているよね。ここおかしいじゃないかって認識しないといけない。AIも気づききれなかった」

AIとどうつきあっていくべきか。今後、医師の役割とは何なのかを考え続けています。

宮﨑岳大さん
「AIだけに頼り過ぎるのは、やっぱり良くない。その人の好みだったり、患者さんの思い、状況を考えると、何の治療がその人にとって一番良いのかを考えるのはAIでは無理だと思うんですよね。そこは人間の力が必要かな」
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