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【実況アナ取材メモ】熱戦!サッカー福島ダービー!

いわきFC×福島ユナイテッドFC
  • 2024年02月22日

およそ1年半ぶりの福島ダービー!

2月18日(日)J2いわきFCとJ3福島ユナイテッドFCが対戦。
Jヴィレッジスタジアムにはおよそ3600人のサポーターが詰めかけました。
結果は2-2で引き分け。両者譲らぬ白熱した試合展開に。
福島ダービーを振り返ります。

スターティングメンバー

〇いわきFC
GK 31 鹿野 修平
DF 8 嵯峨 理久
DF 5 速水 修平
DF 3 照山 颯人(新加入)
DF 22 生駒 仁(新加入)
MF 24 山下 優人
MF 19 大西 悠介(新加入)
MF 14 山口 大輝
FW 15 加瀬 直輝
FW 17 谷村 海那
FW 10 有馬 幸太郎
 

〇福島ユナイテッドFC
GK 1 吉丸 絢梓(新加入)
DF 55 柴田 徹
DF 2 山田 将之(新加入)
DF 4 堂鼻 起暉
DF 6 秋山 陽介(新加入)
MF 30 加藤 匠人(新加入)
MF 17 針谷 岳晃(新加入)
MF 14 大関 友翔(新加入)
FW 7 塩浜 遼
FW 18 矢島 輝一(新加入)
FW 10 森 晃太

両者譲らぬ試合展開

試合は序盤いわきFCのペース。
前半13分、いわきFCの右サイドから加瀬が逆サイドの嵯峨に展開。
嵯峨が折り返すと、中央で山口が右足を振り抜き、先制点をあげます。

一方、福島ユナイテッドFCは前半32分。
塩浜が右サイドで相手DFの背後に抜け出し、クロス。
新加入の矢島が飛び込みながら頭で合わせ、同点に追いつきます。

しかし、いわきFCはすかさず突き放します。前半34分。
左サイドの嵯峨からのクロスに在籍5年目の谷村がヘディングで押し込み勝ち越し。
前半を2-1といわきFCがリードして折り返します。

後半なかなか両チームに得点が入らない中、後半38分。
福島ユナイテッドFCが同点に追いつきます。
途中出場の樋口が中央で粘り同点弾。

試合は2-2で終え、およそ1年半ぶりの福島ダービーは引き分けでした。
試合を終えてのシュート数はいわきFCが10本、福島ユナイテッドFCは9本とほぼ互角の試合となりました。

試合を振り返って(いわきFC)

いわきFC・田村雄三監督

〇福島ダービーについて
たくさんの方が来てくれて、福島ダービーを久々に開催することができてすごくよかった。引き分けだったが、できたこと・できなかったこと、新たに課題が出た有意義なプレシーズンマッチだった。

〇試合を振り返って
ボールを取れず、はがされたときにどう戻るかも含めてトレーニングしたことであり、選手は意識できていた。8割方合格点かな。ただ、2失点している。1つはクロス、横からのボール。失点したところではなく、2つくらい前のところからしっかり振り返るべき。なんとなく、失点するかもって思ったら失点したのでチームとして共有していければ。攻撃の形や回数は出せていた。あとはリスクマネジメントのことなどをしっかり選手に提示しながらやっていきたい。

〇今シーズンについて
得点65、失点45、得失点差20くらいの目安にすると、なんとなくこの順位なのかなとわかると思う。プレーオフ以上をしっかり目指してやっていきたい。前に圧力をかける、奪うようなプレッシングをする。敵陣でボールを奪うことを意識しながらゴールに向かっていきたい。裏にはスペースがあってリスクはあると思うが、リスクとは思っていない。

いわきFC・嵯峨理久選手

〇試合を振り返って
ダービーということでチームとして勝ちきりたかったが、引き分けで非常に悔しい。ちょっと奪えていたからこそ、ちょっと前掛かりになりすぎたというのがあった。プレスをかける位置だったり、何か苦しいときにピッチの中で変えられたらと思った。
(1点目のアシストについて)加瀬からの突破がすごく多く、そこから左に流れてくることが多かったので、その中で1点目の大輝(山口選手)も自分が落としたボールをよく決めてくれた。
(2点目のアシストについて)海那(谷村選手)も自分のクロスから頭で決めてくれて自分の良さが生きた。こういう結果が出たのは自信になった。

いわきFC・加瀬直輝選手

〇試合を振り返って
前半で良い形で先制点が取れて、前から前からというのはやめなかったが、クロスからの失点は、自分たちの課題で、練習からクロス対応の練習はしているけど、まだまだ足りない部分があった。後半も追いつかれてしまったのは自分たちの弱みを感じた。J2の舞台で勝つためには、そこで失点をしないっていうのが大事。トレーニングを積んでいきたい。
自分の特徴であるスピードは試合の中で出た。監督から加瀬はどんどん背後を取りにいけと言われている。今シーズンは自分の個の力で突破できるようにというのもある。周りを使いながら、自分も中にどんどん侵入していくのを心がけていた。良い形で抜け出したり、クロスを上げたりして、新しい武器を見つけたじゃないですが、クロスの質というので、自分にとってもプレーの幅が今日で広がったというのがある。

試合を振り返って(福島ユナイテッドFC)

福島ユナイテッドFC・寺田周平監督

〇福島ダービーについて
すごく盛り上がるゲームだと認識していた。選手にもこういう舞台でできる幸せを感じながらプレーしようと話して試合に臨んだ。

〇試合を振り返って
いわきFCの圧力がある中、苦しんだ時間はあったが、最後追いついて試合を引き分けに持って行けたというところは本当に評価できる。得点を奪ったシーンもトレーニングでやっていたような場面が出たので非常に収穫の多いゲームだった。2点取れたのはすばらしいことだし、評価したいが、ゴールへ向かう回数、チャンスを作り出す回数はまだまだ足りなかった。開幕に向けて1週間、もう一度自分たちのやってきたこと、これからやっていくことに自信を持って、ゲームに臨めるように取り組んでいきたい。

〇今シーズンについて
明確にJ2昇格という目標でやっている。J2昇格するためには勝たなければならない。勝つためには点を取らないといけない。ゴールを奪うためには、チャンスを作り出さなくてはいけない。チャンスを作り出すにはボールを握らないといけない。そういったスタイルをしっかり信念を持ってぶれずにやっていきたい。

福島ユナイテッドFC・矢島輝一選手

〇試合を振り返って
寺田監督のもと、明確にやりたいサッカーを提示されて、それをキャンプで積みあげて、格上の相手にどれだけできるか、自分たちの現状がどこかを確認するためにチャレンジャー精神を持って入ったが、早い時間に失点してしまった。うまく追いついたが、得点を取ったあとに失点してしまうとか勝負弱さみたいな部分が少し出たので、そこは修正したい。最後チームとして同点に追いつけたのはすごく大きい。勝ち点0か1っていうのは長いシーズンで見たら全然違うのでそこはよかった。今シーズンJ2昇格を本気で狙っている。ダービーと言っているからには、やっぱり負けてはいけないので、福島は自分たちだというプライドを持って戦いたいというので(ゴールしたときに)サポーターにガッツポーズした。

福島ユナイテッドFC・塩浜遼選手

〇試合を振り返って
福島ダービーということでたくさんのお客さんが駆けつけてくれた。福島の震災について学ぶ機会があって、福島をサッカーで盛り上げたいという思いで今日はやっていた。同点だったけど、熱い試合を見せられたと思う。
自分の中の今年のテーマで「惜しいで終わるのではなくて結果につなげる」という部分はこだわってやっているので、2アシストという形で結果を出せたのはよかった。
チームの選手層も厚いと思うし、練習をやっていてもうまい選手がたくさんいて、刺激もある。やろうとしているサッカーも去年と変わった部分があって新しい気づきだったり、新しい発見だったりがあるので毎日が学びの場だと思う。副主将として練習に対する姿勢だとか試合に対しての取り組み方だったりとかそういう部分は見せていかないといけないと思う。あとは結果でチームを勝たせるのが、一番チームのためになると思うのでやっていきたい。

NHK福島放送局 サッカー中継予定

NHK福島放送局ではいわきFCのホーム開幕戦を中継予定です。
ぜひご覧ください!
3月3日(日)【総合】午後1時~
サッカーJ2第2節
いわきFC×ファジアーノ岡山
解説 森岡隆三 実況 武田健太

  • 武田健太

    NHK福島アナウンサー

    武田健太

    2019年入局
    長崎局→福島局
    「はまなかあいづTODAY」キャスター。
    高校野球やサッカーのスポーツ実況も担う。

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