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筑紫女学園大学×追跡!バリサーチ ヘルプマークを調べてみた

視聴者のお悩みを大学生が調査&取材!
  • 2023年10月13日

    追跡!バリサーチ 今回は、特別編。筑紫女学園大学とのコラボです!4人の学生たちが、お悩み投稿に答えるべく、取材に挑戦。「ヘルプマーク」について調べました!。

    追跡!バリサーチは、NHK福岡「ロクいち!福岡」で放送中。みなさんからの投稿の疑問やお悩みを追跡、取材してお答えしていくコーナーです。

    今回コラボするのは筑紫女学園大学、通称“筑女(ちくじょ)”。社会福祉や幼児教育、社会学などを学ぶ学生が多く、子どもの世話をするボランティアの授業もあるんです。4人の学生が立候補して参加してくれました!

    3年生の堀口はるなさん。1年生の岩佐まり子さん、三好菜南子さん、村尾京香さんです。

    岩佐さん

    福岡の問題について考える機会っていうのがそうなかったので

    三好さん

    おもしろそうだなと思って

    そんな4人に、姫野アナウンサーから視聴者のお悩み投稿が紹介されました。

    ヘルプマークを取得したという方から
    『バスに乗るも車内は満員で、ヘルプマークを見える場所に吊り下げていたのですが、誰も席を譲ってくれず、泣きそうになりました』という投稿です。
    「ヘルプマーク」をもっと多くの人に知ってほしい、というお困りごとですが、みなさんはヘルプマークと言われてピンときますか?

    遠慮がちに首をかしげる4人。ことばで聞くだけでは、あまりピンとこないようです。
    そこで…

    これを実際に見てみたらどうでしょうか?

    岩佐さん

    目に見えにくい障害を抱えている人がつけるイメージ

    岩佐さんのイメージの通り。ヘルプマークは、見た目では分かりにくい病気や、障害などがある人が、「助けてほしい、配慮をしてほしい」と、伝えやすくするためのものです。

    カバンなどに付けられるヘルプマーク カードタイプもあります

    内臓に障害がある人や義足の人、妊娠初期の人など、見た目ではわかりづらいけれど困っているひとに幅広く使ってもらおうと作られました。もともと東京都が作成して、全国に広がり、いまでは申請すれば、最寄りの自治体などで受け取ることが出来ます。

     

    このヘルプマーク。まずはどれくらいの人が知っているのか、調べてみることに!

    初めての街頭インタビューに挑戦です! 
    知らない人に話しかけるのは、勇気がいりますよね…。

    「詳しくは知らないです 残念ながら」
    「(このマークは)献血?違うかな わかんないですね…」
    30人に聞きました!

    30人ほどに話を聞いたところ、「見たことがない」という人や、別のマークと勘違いをしている人が続出。やはり、あまり知られていないようです。
    さらに、「知っている」と答えた人でも…

    「たぶん認知度的にはないと思うので、(声をかけるには)勇気がいるかな」

    「どうしたらよいかわからない」という声が多く上がったんです。

    岩佐さん

    どういう人たちが必要として持っているかっていうのを、
    やっぱり広める必要があるかなと思いました

    実は福岡県内では、3年前の配布開始から、のべ1万4千人がヘルプマークを取得しています。
    ヘルプマークを持つ人が、具体的にどうしてほしいのか、直接聞いてみることにしました。

    ヘルプマークをお持ちの方3人がリモートインタビューに
    協力してくれました!
    堀口さん

    ヘルプマークをつけていて役に立ったことだったり
    よかったことを教えていただきたいです

    若年性パーキンソン病の渡邊美夏さん。手足の筋肉をうまく動かせないなどの症状が、年々進んでいます。以前は、なかなか病気だと気づいてもらえなかったそうです。 

    渡邊さん

    思いやりのパーキングに止めたりとかしてるんですけれども『なんでこんな若い人が止めているんだろう』という風に嫌な目で見られる面がありまして、その時にすごい傷ついたんですけれども、ヘルプマークをつけてるところを見ると『あ、なるほど』っていう感じで認識していただけるようになったことがうれしかったですね

    渡邉さんは、助けて欲しいことが伝わりやすいようにと、ヘルプマークにひと工夫を加えています。ヘルプマークの裏側にシールを貼って「災害時に安全な場所へ連れて行って下さい」「席を譲ってください」など、助けてほしいことを書いているそうです。

    一方、心臓にペースメーカーを付けている﨑山みゆきさんは、ヘルプマークを付けていても、助けてもらえないことが多いそう。「切実な事情があることを知ってほしい」といいます。

    﨑山さん

    手が上がらないんですね。疲れるとこの筋肉が。ですから網棚の上に荷物を載せることを手伝ってほしいとか。つり革につかまれないので、手すりをせめて譲ってほしいとか。半年くらい前かな。耐えられなくなって、うずくまったら蹴られたんですね。邪魔だからって言われて…

    さらに、こんな意見も。

    吉田さん

    ヘルプマークをつけているからといって、必ず席を譲らないといけないとかっていうわけでもないんです

    吉田あゆみさんの娘は、突如発作が起きたり、意識を失ったりしてしまう「てんかん」。
    特別な助けが必要なのは、緊急時だけだというんです。

    村尾さん

    声をかけたいけど、なんかどうしよう。どうしようって思って。本当になんか相手の気持ちを考えすぎて自分も動けないということがあったので

    渡邊さん

    人命救助、とか災害があった時に、必要なマークだと思うんですね。このマークをつけている人がいらっしゃったら、優先に救命救助お願いします、とか。普段は、この人なんか支援して欲しい人なんだなっていうことを皆さんに認識していただいて、困っていた時に一声をかけていただきたいなって思います

    話を聞く中で見えてきたのは、
    助けてほしい内容は人によって様々。
    でも、少しでも「気にかけてもらえる」ことで、安心して生活できるようになるということでした。

     

    そして、4人が向かったのは、大学の近くでヘルプマークを配布している太宰府市役所。
    普及を進める中でどんな課題があるのか、取材しようと考えたのです。
    答えてくれたのは…。 

    ちょっと緊張気味…

    なんと、市長!

    太宰府市 楠田大蔵市長 「何でも聞いてください!」
    三好さん

    啓発するうえで何か課題点ございましたら教えてください

    楠田市長

    例えば市報をご自宅にお入れしても、そのまま見ずに捨てられたりしている人もいるようなんですね…

    山﨑さん

    そういう障害をお持ちでない一般の方々にどう興味を持っていただくか、広報とかホームページといったところにまだとどまっているっていうところです
    (福祉課 障害福祉係 山﨑崇さん)

    なかなか認知度をあげるのが難しい、という実情を話してくれました。
    その上で、市長じきじきのお願いが!

    楠田市長

    若い感覚で、広げてもらうとありがたい!

    自分たちにできることはないか、考え始めた4人…

    今回取材してわかったことを、動画にまとめることにしました!

    堀口さん

    ヘルプマークを見たら、何をしてほしいのか考えることを伝えていけたら」

    SNSにアップして、少しでも多くの人に知ってもらおうという狙いです。
    どんな仕上がりになったのでしょうか!? 
     ☟動画はこちらから☟

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