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2016年11月26日 (土)

博士見てますか?-博士の残したメッセージ-(島根県雲南市三刀屋町多久和)

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「えっ学校がなくなるの?」地域としては苦渋の決断だった、急かすように決まった閉校の答えは、学校にとっても地域にとっても心の準備もないままの強行軍で、閉校式典の準備だけが先行していった。地域としてはやり残し感がいっぱいだった。
雲見の里いいしは、平成28年8月31日現在で実人口(独自の住民台帳で集計)が694人世帯数226世帯の三刀屋町飯石地区の自主組織である。長崎で被爆しながらも救 護活動を続け、病の床についても「平和を」「如己愛人」を訴え続け、数々の著書を残された永井隆博士が幼小期に過ごした生立ちの家があり、平成28年3月に142年の歴史を閉じた飯石小学校は博士が通った母校でもある。
永井博士が残した精神を取入れた平和教育を基盤として、平和教育活動を展開しており、学校、保護者、地域が一体となっての実践は飯石地区の誇りである。今後飯石の宝である永井博士の残したメッセージを心に留め、今迄子ども達と一緒に培ってきた平和をの精神継承が出来ていけば 素晴らしいことだし、閉校の時子ども達が残した「一人一人が平和を作っていくという思いを伝えたい」という言葉に報いることが出来ると思う。
平成22年度から子どもに負けない地域の平和学習として、地域内で平和に関する映画鑑賞会を続けているが、 6回目を迎えた昨年は映画「アオギリにたくして」に出会い、東京の製作チームとご縁が繋がった。こんな素敵な学校があったんだと驚かれ、10月の小学校と地域の上映会に合わせ来訪、閉校式までの学校と地域を取材しドキュメンタリー映画製作に取り掛かってくれている。本当に大切な教育を飯石で学ばせてもらったと、チームのプロデューサーが語ってくれた。
今年度事業のコンセプトに、チャレンジと学校へ行こうを掲げ、新しい飯石小学校を地区民の力で育てたいと願っている。ふるさとまつりでは地元の若者による永井隆カフェ&ゲーム、本物の保健室を使ったいいしほけん室、子どもの笑顔を取り戻したふれあい動物園などの新規企画で挑み、地区内外約400名の参加を達成した。また平和学習も継続し、博士の小径バスツアーによる永井隆記念館・生立ちの家・旧飯石小学校を巡った。
小学校は地区民の手で地域の拠点として育っていくことで素敵な歴史が刻まれていく。これからの飯石に目が離せなくなっていくに違いない。

【投稿者:きょくちょー さん】

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