放送研究と調査(月報) - 目次

各国の「放送界の動き」に関する情報を掲載しています。

放送界の動き

05.09.01フジテレビ,ニッポン放送の全株取得

フジテレビによるニッポン放送株の買い取りが終了し,ニッポン放送はフジテレビの完全子会社となった。ニッポン放送株については2005年1月にフジテレビが子会社化のために公開買付けを開始した。これに対してライブドアが敵対的買収をしかけ,一旦はライブドアが過半数の株を取得したが,4月に両社が和解し,フジテレビ側が全株を取得することになっていた。

05.09.02TBSと三井物産,携帯電話ネットサービスで新会社

TBS と三井物産が共同で携帯電話インターネットサービス事業の新会社を設立すると発表した。2006年春に開始される地上デジタル放送「ワンセグ」サービスの放送領域を活用して,携帯電話で番組を視聴するユーザーを対象にして,ネット経由で商品などを販売するサイトをつくることなどを検討するとしている。

05.09.08BSデジタル,1,000万に普及

05.09.08フジテレビ情報番組で過剰演出 当該コーナーを打ち切り

フジテレビが,朝の情報番組『めざましテレビ』の中の「めざまし調査隊」コーナーで3回にわたって過剰な演出があったとして,このコーナーを9月7日で打ち切ったと発表した。担当ディレクターが知人に「やらせ」を頼み,作り話を事実であるかのように放送した。その後の調べで,過剰演出が 6回あったことが判明した。

05.09.11衆院選開票速報,NHKが高視聴率

9月11日に行われた衆議院議員選挙の開票速報で,NHK の20時台の視聴率は20.3%(ビデオリサーチ調べ,関東地区)であった。21時台,22時台ともにNHKが18.9%で高い視聴率を記録した。

05.09.20NHK「新生プラン」を発表

05.09.21民放BSデジタル5社が視聴状況調査

民放BSデジタル5社は,初の視聴状況調査結果を発表した。5社はBSデジタル受像機を所有する 670世帯に調査票を郵送して,2005年6月20日から1週間日記式でBSデジタル放送の視聴調査を行った。その結果によると,午後7時から10時までのゴールデンタイムでは,デジタル受像機を所有する1,000万世帯のうち104万世帯が5社のいずれかの番組を見ていたと推計されるとしている。

05.09.27携帯向け地上デジタル放送,06年4月開始へ

NHKと民放在京キー局などが,携帯向け地上デジタル放送を2006年4月から開始すると発表した。携帯電話や車載端末で,テレビ番組を無料で見られるようになる。

05.09.29CS放送で新方式調査 視聴は1週間で1人4時間26分

CS(通信衛星)放送に番組を提供するなどしているジュピター・プログラミングは,CS放送は1人1週間あたり4時間26分視聴されているという調査結果を発表した。この調査は,2005年6月に関東地区で330人に「メディアウオッチ」と呼ばれる腕時計型の測定器をつけてもらう新方式で,3週間にわたって行われた。

05.09.30「政治家圧力でNHKが番組改変」報道で 朝日新聞が「記事に不確実な情報」と発表

朝日新聞は,2005年1月にNHKの特集番組・ETV2001『問われる戦時性暴力』(2001年1月放送)に関して「政治家の圧力で改変された」と報道し,NHKが否定して真っ向から対立していた問題で,「記事には不確実な情報が含まれていたが,訂正する必要はない」との最終的な見解を発表した。これに対して,報道内容が事実と異なるとして記事の根拠と取材テープの公開を朝日新聞に求めていたNHKは「報道機関として不誠実な対応だといわざるをえず,記事を訂正しないことは納得できない」とのコメントを発表した。