NHK青森放送局ブログ
本との偶然の出会いを大切に
菅井智絵(キャスター)
2022年06月22日 (水)

5月28日(土)に「あおもりもりもり」の中継で、八戸ブックセンターについてお伝えしました。
本八戸駅から徒歩10分ほどのところにある八戸ブックセンター。
ここは、全国的にも珍しい 市営の本屋さん なんです。
中に入ってみると、ぬくもりのある空間で、書店というよりも、おしゃれなカフェという印象を受けました。
今回、案内してくださったのはこちらの森さんご夫妻です。
佳正さんは、この書店に並ぶ本を選ぶのがお仕事、花子さんは、ギャラリーを担当しています。
お二人は東京の書店で働いていましたが、6年前にこのブックセンターの立ち上げのために八戸に移住してきました。
森佳正さん:新天地で不安はありましたが、培ったスキルを新しい街で活かせたらいいな、と思いやってきました。
この本屋さんでは「本との偶然の出会い」を大切にしてほしいと、さまざまな工夫がしてあるんです。
まず、店内のいたるところに座るスペースがあります。
ソファにハンモックに畳のスペースなど、様々なパターンの座る場所があります。自分のお気に入りの座れる場所でじっくり本を読めるのは嬉しいですよね。
そして、「本の並べ方」にも工夫があります。
表紙が見えるようになるべく多くの本を置いているんです。
森花子さん:この施設は、『本を手にとるきっかけをつくる』がコンセプトなので、ふらーっと来て「こんな本があるんだ」と宝探しのような感覚で自分の好みの本を見つけてほしいですね。
確かに、表紙がパッと目に入りやすいように並べられている感じました。
ここでは、まず本に興味を持ってもらうということを大切にしているそうです。
さらに、リラックスして本と触れ合ってもらえるように、こんなスペースも設けているんです。
コーヒーや紅茶などのドリンク販売コーナーです。
コーヒーは一杯ずつ豆を挽いてハンドドリップで入れているんです。
本格的ですよね。マスクをしていても、コーヒーのよい香りがしました。
ここで購入したドリンクを飲みながら、本を読むことが可能なんです。
買ったドリンクをこぼしてしまい、本をよごしてしまったらどうしよう…と思う方もいると思います。安心してください。
店内のいたるところに上の写真のようなドリンクホルダーが設置されているんです。これで、集中して本を読めそうですね。
このブックセンターは、本好きな人はもちろん、本が苦手な人でも気軽に立ち寄って本と出合える場所だな、と感じました。
バスを待っている際や週末のお出かけにブックセンターに立ち寄るのもいいかもしれませんね。
お忙しい中、ご協力いただきましてどうもありがとうございました。
中継終了後に森森夫妻とシャモリと記念撮影!
シャモリがとっても喜んでいたモリ~。
(撮影時のみマスクを外しています)