1. NHK
  2. 首都圏ナビ
  3. もっとニュース
  4. 群馬 中古車の価格高騰 ダイハツや豊田自動織機の不正問題が影響か“中古車の仕入れ強化”

群馬 中古車の価格高騰 ダイハツや豊田自動織機の不正問題が影響か“中古車の仕入れ強化”

  • 2024年4月18日

群馬県では、ことし・2024年の中古車の登録台数は2月末までに1万4295台で、去年の2023年より、率にして14%ほど増え、価格の高値が続いています。

一方、新車の販売台数は、3月までの3か月間で2023年より13%ほど減少しました。

群馬県自動車販売店協会は、ダイハツ工業や豊田自動織機による国の認証取得の不正問題で一部の車種の生産が停止したことをあげています。

新車販売台数“減少” 中古車登録台数は“増加”

~新車販売台数は減少も中古車登録台数は増加~
群馬県自動車販売店協会によりますと、県内の新車の販売台数はことし、2024年3月末までに1万6950台で、去年の2023年より2600台あまり、率にして13%ほど減少しました。一方で、ことしの中古車の登録台数は、2月末までに1万4295台で、去年より1800台あまり、率にして14%ほど増えました。

~背景は~
これらの背景の1つとして、県自動車販売店協会はダイハツや豊田自動織機による国の認証取得の不正問題で一部の車種の生産が停止したことをあげています。

~中古車需要の増加 市場取引価格上昇~
中古車需要の増加に伴い市場での取引価格も上がっていて、中古車オークションの運営会社で最大手のUSSによりますと、この会社が取り引きを仲介した業者間の平均落札価格は3月、1台あたりの平均が110万円で去年より20万円あまり上がったということです。

県自動車販売店協会は「例年であれば新生活が始まる春にかけて新車の販売が増えるので残念だ。工場での生産は順次、再開しているので、供給体制が早期に正常に戻ることを期待したい」と話しています。

中古車需要の大幅に伸び “仕入れ強化”

新車の販売台数が減少する一方で中古車の需要が大幅に伸びていることから、群馬県内で中古車を扱う店舗は仕入れを強化しています。

~ことしの中古車の販売台数 去年より増加~
群馬県内で中古車販売などを行う企業の安中市内の店舗では、ことしの中古車の販売台数がいずれも去年と比べて2月は50%、3月は30%あまり増えたということです。

~企業は仕入れを強化~
このため、この企業は仕入れを強化していて、業者に限って参加できる県内でのオークションにはほぼ毎週、直接出向いて積極的に落札しているということです。

また、全国各地で行われているオークションにもインターネットを通じてほぼ毎日、参加していて、4月16日は3台、落札していました。

円安などの影響で海外で人気の車種は特に高値で取引される傾向が続いているということで、この企業は「車社会」の群馬のドライバーに向けて「よりよい車をより安く」をモットーに仕入れを続けているとしています。

常務執行役員の椛澤英樹さんは「今後もよい車を安く客に提供できれば」と話していました。

ページトップに戻る