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東京 調布市 入間川に気泡が… 外環道トンネル地盤補修工事を一時中止

  • 2023年11月7日

東京・調布市東つつじケ丘の住宅街を流れる入間川の水面に気泡が発生しているのが11月はじめに確認されました。現場付近で地下のトンネル事故で緩んだ地盤の補修工事を行っていた高速道路会社は作業を一時中止して、水質などの調査を行うことにしています。

入間川に気泡 地盤補修工事を終えると…

東日本高速道路によりますと11月2日、調布市東つつじケ丘を流れる入間川で水面の1か所から気泡が発生しているのが確認されました。

現場近くでは東日本高速道路が地下深くで行っていた「東京外かく環状道路」のトンネル掘削工事で緩んだ地盤の補修工事が行われていて、作業の終了後には気泡の発生は止まったということです。

調布市 住宅街の陥没 外環道トンネル工事が原因か

調布市の住宅街では、2020年10月18日以降、道路の陥没や地中に3か所の空洞が見つかり、原因は東日本高速道路が地下深くで行っていた「東京外かく環状道路」のトンネル掘削工事とみられています。

入間川近く 地盤の強度を元に戻す工事

東日本高速道路は、2023年8月から入間川のすぐ近くの住宅街でセメントと水を混ぜた液体を地中に高圧で噴射して土を固め、強度を元に戻す工事を進めています。

気泡の発生を受けて東日本高速道路は補修工事を一時中止し、川の水質検査を行うなど影響がないか調べることにしています。

これについて近隣の住民グループは7日、事業者や国、調布市に対し、原因究明や説明会での報告、それに工事方法の再検討などを求める文書を送りました。

国土交通省 斉藤大臣に要望書

こうした状況をうけ、「東京外かく環状道路」の建設促進を求めている都議会の超党派の議員連盟の議員5人は9日、国土交通省を訪れ、斉藤大臣に要望書を手渡しました。

要望書では、住民の不安の払拭に向け、地盤の補修や補償など、丁寧な対応や説明を確実に行うことや、事故の再発防止対策を実施し安全を最優先にトンネル工事などを進めることを求めています。
その上で、外かく環状道路の機能を最大限発揮させるため、東名高速道路から湾岸道路までの区間について、計画を早期に具体化させることなどを求めています。

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