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世田谷区 副業で業務に関わる人材募集/広がる副業 新サービスも

  • 2023年11月9日

東京・世田谷区は、商店街の活性化や観光PR、広報紙の編集といった分野で、民間の専門知識や柔軟な発想などを取り入れようと企業などに勤めながら副業で区の業務に関わる人材の募集を始めました。

副業の動きが広がるなか、本業に加えて副業をすることで増えるのが肩書き。
紙の名刺の代わりに、スマートフォンで自己紹介する「デジタル名刺」のサービスも広がっています。

世田谷区・副業人材 募集

世田谷区がこのほど、副業人材として募集を始めたのは▼商店街の活性化、▼観光PR、▼公園の利活用、▼広報紙の編集、▼動画配信の5つの分野で1人ずつを採用する方針です。

これらの人材は、副業を認めている民間企業などでの本業を続けながら、1週間から2週間に1日程度、区の仕事にも関わり、外部からの視点でアドバイザーとして助言を行うということです。

区は、専用のサイトを通じて、11月19日まで募集し、面接などを経て、採用された場合は、来年1月から勤務を開始することになっています。

謝礼金は勤務時間によって変わりますが、午前中から夕方までの1日の勤務で2万5000円、半日の勤務で1万2000円などとなっています。

世田谷区として副業人材の採用は初めてだということで、区は「目まぐるしく変化する現代社会に対応するには、行政だけではなく、民間の最前線の知識などが必要になっていると考えている。行政課題とマッチングさせ、解決につなげていきたい」と話しています。

増える肩書き…どうする名刺

副業をすることで増えるのが肩書き。
こうした中、紙の名刺の代わりに、スマートフォンで自己紹介する「デジタル名刺」のサービスも広がっています。
情報の変更がしやすく、複数の肩書の管理も簡単なことからです。

都内のスタートアップ企業が手がけるのは、プラスチックのICカード型のデジタル名刺です。

名刺交換の際に相手のスマートフォンとカードを近づけると自分の情報が送信される仕組みで、受け取った相手は、簡単な操作でそのままスマホに登録できます。

また、会社の紹介資料のほか、画像や動画など相手に伝えたい情報をカスタマイズできるのも特徴です。

サービスを展開する「スタジオプレーリー」 坂木茜音 共同代表
「いろいろな場所で働くことが主流となるなかで、これまでの仕事や趣味、得意分野などさまざまな情報を交換し、より相手を知ることでビジネスチャンスにつながる」

 

一方、名刺管理サービスを手がける「Sansan」は、アプリの会員どうしがスマホを近づけるだけで自己紹介ができる機能を新たに始めました。

このサービスでは、社内の異動や転職した際に、名刺交換した相手のアプリ上で自分の情報が自動で更新される機能があり、紙の名刺からの情報の登録作業が不要になるということです。

厚生労働省がことし9月にまとめた「労働経済白書」によりますと、去年(2022年)転職した人の数は303万人と3年ぶりに増加していて、サービスを提供する会社では転職や副業が増えるなか需要の拡大を見込んでいます。

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