町田ゼルビアは、青森山田高校を率いて全国高校サッカー選手権で3回の優勝を果たした黒田剛監督のもと、J2で首位を走っています。ボールを持った相手に対して前線からプレッシャーをかける「ハイプレス」を浸透させ、天皇杯では、昨シーズンのJ1王者、横浜F・マリノスを破りました。念願のJ1昇格へ。昇格のための詳細な条件や過去のJ2での戦績などをまとめました。
サッカーJリーグ、J2の町田ゼルビアは今シーズン、10月14日の段階で首位となっていてJ1昇格に王手をかけています。
Jリーグは、2024年のシーズンからJ1とJ2、それにJ3はいずれも20チームとし、J1では下位の3チームが自動的に降格するということです。
2023年シーズンは移行期間としてJ1からJ2への降格は1チームにとどめ、J2からJ1への昇格が3チームとなります。
J2で1位と2位のチームはJ1に自動的に昇格し、3位から6位でプレーオフを戦い昇格するチームが決まります。
町田ゼルビアはロアッソ熊本と対戦する10月22日の試合に勝つとJ1昇格が決まります。さらに2位の清水エスパルスが、その前日の21日の試合で引き分け以下だった場合は優勝も同時に決まります。
〇勝利の場合
町田ゼルビアが22日ロアッソ熊本を破り、勝ち点を78とすると、ほかのチームの結果にかかわらず2位以上が確定し、J1への昇格が決まります。
〇引き分けの場合
町田ゼルビアが引き分けで勝ち点76とした場合は、14日時点で3位の東京ヴェルディとジュビロ磐田がいずれも引き分け以下で2位以上が確定し、J1昇格が決まります。
〇負けた場合
また、町田ゼルビアが負けて勝ち点が75のままでも、14日時点で3位の東京ヴェルディとジュビロ磐田がいずれも負ければ2位以上が確定し、J1昇格が決まります。
町田市と町田ゼルビアの公式ホームページによりますと、1989年にチームが創立された町田ゼルビアは、2011年にJリーグに入会し、これまでJ2を中心に戦ってきました。
2018年のシーズン、町田ゼルビアはJ2で4位に入りましたが、J1に参入するためのプレーオフに参加することができませんでした。ホームスタジアムの収容人数が1万人と、J1の基準の1万5000人を満たしていなかったため、J1に昇格するためのライセンスが取得できなかったのです。
そして2019年、ホームスタジアムの町田市競技場の改修工事が着工し、町田ゼルビアにJ1ライセンスが交付されました。さらに、2022年にはクラブハウスが完成し、J1に昇格するための環境が整いました。
J2首位を走る今シーズン、町田ゼルビアは、念願のJ1昇格まであと一歩のところまできています。