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ロス五輪2028 野球・ソフトボール採用 井端弘和監督 栗山英樹前監督の反応やオリンピックでの成績は?

  • 2023年10月17日

IOC=国際オリンピック委員会は、2028年夏のロサンゼルスオリンピックで実施される追加競技として、野球・ソフトボール、クリケット、ラクロス、スカッシュ、フラッグフットボールの5つの競技を採用することを決めました。

10月、野球の日本代表の監督に就任した井端弘和監督やことしのWBCで日本を優勝に導いた栗山英樹前監督の反応やこれまでオリンピックでの成績などをまとめました。

渋谷では…

5つの競技が追加競技として採用されることが決まったことについて、東京・渋谷で聞きました。

30代 会社員男性

野球が一番気になります。大谷選手にはまだ競技を続けていてほしいですしダルビッシュ投手も頑張ってほしいです。

20代 大学生女性

大学スポーツでラクロスやスカッシュは人気があるので興味があります。野球では、大谷選手が二刀流で活躍する姿を見たいです。

19歳 大学生男性

ラクロスは大学の部活で友人がやっていて、試合にも行ったことがあり興味があります。網のついたスティックを使う競技は斬新でおもしろいと思います。

30代 会社員男性

スカッシュは海外ドラマや映画で見て、おもしろそうだと思っていたので、オリンピックでも見てみたいです。

60代
男性

やはり野球・ソフトボールが見たいです。佐々木朗希選手に注目していて、その頃にはメジャーを代表するような選手になってほしいと思っています

野球 オリンピックでの成績

ダルビッシュ投手(左)らが出場した2008年の北京オリンピック

オリンピックの野球で日本は公開競技として行われた、1984年のロサンゼルス大会で金メダル、1988年のソウル大会では銀メダルを獲得しました。

正式競技となって最初に行われた、1992年のバルセロナ大会は準決勝で台湾に敗れましたが銅メダルを獲得。

1996年のアトランタ大会では決勝でキューバに敗れ、銀メダルでした。

2000年のシドニー大会から初めてプロ選手の参加が認められ、史上初めてプロ・アマ合同チームで臨みましたが、準決勝でキューバに敗れ、3位決定戦でも韓国に敗れて4位となり、公開競技の時代を通じて初めてメダル獲得を逃しました。

2004年のアテネ大会では長嶋茂雄さんを代表監督に選び、初めてメンバー全員をプロの選手で固めましたが、長嶋さんは脳こうそくのため本番の指揮をとることができず、大会は中畑清ヘッドコーチのもと戦い、準決勝でオーストラリアに敗れて銅メダルでした。

2008年の北京大会では星野仙一監督の指揮のもと準決勝に進みましたが韓国に敗れ、3位決定戦でもアメリカに敗れてメダルを獲得できませんでした。

金メダルを手に記念撮影する田中将(中央下)ら日本投手陣

そして、3大会ぶりに追加競技として復活した2021年の東京大会では、稲葉篤紀監督が正式競技で初めてとなる金メダル獲得に導きました。

野球 新旧代表監督も喜び

追加競技に野球・ソフトボールが決まったことを受け、10月、野球の日本代表の監督に就任した井端弘和監督は「オリンピックに野球・ソフトボールが復活することは日本球界にとって非常に喜ばしいことだ。東京オリンピックではコーチとして貴重な経験をさせて頂いたし、選手たちにとっても大きな目標となる大会だ。侍ジャパンがまた金メダルを取れるように、まずは監督として選手が活躍できるように目の前の大会に向けて準備していく」とコメントを出しました。

また、ことしのWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本を優勝に導いた栗山英樹前監督は「オリンピックというスポーツの祭典で、野球が復活することはうれしいことだし、野球人の悲願だった。それはソフトボールに携わる方々も同じ思いで、この日を迎えたはずだ。また、野球型スポーツのすごさを伝えて欲しいし、それを表現して欲しい。野球が戻ってくるということは本当にすばらしい」とコメントしています。

ソフトボール オリンピックでの成績

ソフトボールで金メダルを獲得し、上野を囲んで喜ぶ日本ナイン

ソフトボールは1996年のアトランタ大会で初めて採用され、2008年の北京大会までと2021年に東京大会の5つの大会で実施されました。日本は、5大会すべてに出場しています。

最初のアトランタ大会では、4位に終わってメダルを獲得することはできませんでした。
続く、シドニー大会では、宇津木妙子監督のもと、当時112連勝中だったアメリカに勝つなど快進撃を続け、全勝で予選リーグを突破しました。

しかし、無敗のまま進んだ決勝では、アメリカに延長戦の末サヨナラ負けし、銀メダルでした。

再び、宇津木監督が指揮した2004年のアテネ大会では、エースの上野由岐子投手が予選リーグの中国戦で、オリンピックで初めてとなる完全試合を達成し、3大会連続で決勝トーナメントに進みましたが、銅メダルに終わりました。

そして、実施競技から除外されることが決まったあとに行われた2008年の北京大会では3大会連続で金メダルを獲得しているアメリカに予選リーグ、準決勝と連敗しました。

それでも、斎藤春香監督のもと他の試合はすべて勝ち、アメリカと3回目の対戦となった決勝では、エースの上野投手が前日の2試合も合わせて、2日間で413球を投げる熱投でアメリカの反撃を1点に抑えて3対1で勝ち、悲願の金メダルを獲得しました。

追加競技として復活した2021年の東京大会では宇津木麗華監督が指揮し、決勝のアメリカ戦ではチーム最年長となった当時39歳の上野投手とチーム最年少、当時20歳の後藤希友投手の2人のピッチャーの好投で2対0で勝ち、13年前の北京大会以来となる金メダルを獲得しました。

日本ソフトボール協会は次のようにコメントしました。

「大変うれしく興奮しています。東京オリンピックで金メダルを獲得しましたが、パリオリンピックでは採用外となって、残念な思いをしていました。東京オリンピック金メダルの瞬間での震えるような感動が今、再び胸の中によみがえっています。選手たちにとって大きな夢が膨らんだことと思います。北京、東京につぐ、連続金メダルを目指し、強化を進めていきたいです」

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