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バッテリー盗難の対策は 電動アシスト自転車 施錠でも被害

  • 2023年7月26日

東京都内では電動アシスト自転車に使われているバッテリーの盗難が相次いでいます。ことしは5年間で最も深刻なペースになっていて7月に入ってからも北区や江戸川区を中心に増え続けているということです。バッテリーを盗難の被害から守るためには何が必要なのか。対策のポイントについてまとめました。

急増する盗難被害 特定地域に集中

電動アシスト自転車のバッテリーの盗難が相次いでいることを受けて警視庁は警戒を強めています。

警視庁によりますと、都内では電動アシスト自転車のバッテリーが盗まれる被害が相次いでいて、ことしは1月が18件、2月が39件、3月が30件などと毎月およそ20件から40件確認され、特に、6月は78件と急増しています。
6月までの半年間にはあわせて207件にのぼり、去年の同じ時期に比べておよそ2倍と、この5年間で最も深刻なペースとなっています。

地域別では、江戸川区で44件、豊島区で32件、江東区で18件など、特定の地域に被害が集中しています。

バッテリーの盗難対策「外す」「二重施錠」

バッテリーを盗難の被害から守るためには何が必要なのか。警視庁葛西警察署の島田恵梨防犯係長は2つのポイントを上げています。

〇取り外して持ち帰る
1つ目は、バッテリーを取り外しておくことです。鍵をかけていても工具のようなもので壊されて盗まれる被害が相次いでいることから、帰宅後など長時間、自転車を止める際には、充電もかねてバッテリーをこまめに取り外して持ち帰ることが重要だということです。

〇ワイヤーやチェーン錠も使用
2つ目はワイヤーやチェーン錠などで二重に鍵をかけることです。買い物などで自転車から離れるなどバッテリーを持ち運ぶことが難しいときでも、チェーン錠などでバッテリーと自転車を固定し、簡単に取り外せないようにすることが大切だといいます。

警視庁葛西警察署 島田恵梨 防犯係長
「特に集合住宅では、顔見知りの人が多いからと安心せずに、取り外して持ち帰るようにほしい。最近は自転車そのものの盗難も増えているので、買い物などで離れる際は施錠をしてほしい」

4階以上の集合住宅駐輪場 被害が目立つ

警視庁の分析では、戸建て住宅では鍵をかけていなかったバッテリーが盗まれる被害が多い一方、特に被害が目立っている4階建て以上の集合住宅の駐輪場では鍵をかけていても工具のようなもので壊されて盗まれる被害が相次いでいるということです。

電動アシスト自転車のバッテリーの盗難被害は7月に入ってからも北区や江戸川区を中心に増え続けていて、中旬までの2週間ほどの間に少なくとも60件以上の被害が確認されているということです。

捜査関係者によりますと、過去に摘発したバッテリーの盗難事件では、盗まれたバッテリーがインターネットのフリマサイトやオークションサイトで売り出されたり、海外に持ち出され、密売されるケースもあったということです。

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