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ヘルメット安全ですか? 自転車用など安全規格マークなしのテスト結果

  • 2023年7月14日

自転車や電動キックボード用のヘルメットで、製品安全協会の安全規格マークが表示されていない商品9点について、国民生活センターが安全性を確認するテストを行いました。その結果、すべての商品で衝撃を吸収する性能が協会の安全基準を大きく下回り、転倒時のけがを防げないおそれがあったということです。テストの動画も掲載しました。

自転車や電動キックボード ヘルメット着用を

改正道路交通法の施行に伴い、4月1日から年齢を問わず、自転車に乗るすべての人を対象にヘルメットの着用が努力義務になりました。
また7月1日から新たなルールが適用された電動キックボードについてもヘルメットの着用は自転車と同じく努力義務です。

自転車事故 ヘルメットなし致死率2.2倍

警察庁によりますと、おととしまでの5年間に起きた自転車の事故では、ヘルメットを着用していなかったケースが着用していたケースより致死率が2.2倍以上に上ったということです。警察庁は被害を軽減できるヘルメットの効果を啓発するなどして着用率を高めていきたいとしています。

安全規格マーク表示なしのヘルメットをテスト

自転車や電動キックボード用のヘルメットは、製品安全協会などが自主的に定めた安全基準を満たした製品の使用が推奨されていますが、実際には、安全性が保たれていない製品が数多く出回っていると指摘されています。

こうした中、国民生活センターが、通販サイトで販売されている自転車用のヘルメットで、製品安全協会の安全規格マークが表示されていない商品9点について、安全性を確認するテストを行いました。

“衝撃吸収性能が協会の安全基準を大きく下回る”

その結果、すべての商品で衝撃を吸収する性能が協会の安全基準を大きく下回り、ヘルメットをしていても転倒時のけがを防げないおそれがあったということです。

また、7点であごひもの強度が不足していて、事故の際にあごひもが切れて脱げてしまう可能性が高いことがわかったほか、1点はそもそもあごひもがついていなかったということです。

国民生活センターは、ヘルメットは製品安全協会などが定める安全規格マークが表示されているものを選ぶことや、購入する際は、実際にかぶって頭の大きさに合っているかを確かめることなど、注意を呼びかけています。

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