首都圏ネットワーク

  • 2022年9月5日

猛毒きのこ「カエンタケ」東京などで確認 食べない!触らない!

キーワード:

食べると死に至ることがあるうえ、触っただけでも皮膚が炎症を起こすおそれがある赤色をした猛毒のきのこ「カエンタケ」が首都圏の各地で確認されています。このため食中毒に詳しい医師は決して食べたり、触ったりすることがないよう注意を呼びかけています。「カエンタケ」の見分け方や対処法などについてまとめました。

“カエンタケ” その特徴は・・・

厚生労働省によりますと、「カエンタケ」は夏から秋にかけてブナやコナラなどの木の地上に近い場所に発生するきのこで表面はオレンジ色や赤色。形は棒状で手の指が出ているように生えています。 
また、毒性が強いのが特徴で誤って食べると、発熱や悪寒、おう吐それに下痢や腹痛などの症状が出て場合によっては死に至ることもあるということです。

各地で“カエンタケ” 東京都内でも

首都圏にある自治体のホームページなどによりますとここ数年は、公園などの身近な場所でも「カエンタケ」の発生が報告されているということです。

このうち、八王子市の上柚木公園では、8月上旬、遊歩道の近くの切り株に10センチほどの「カエンタケ」とみられるきのこが生えているのが見つかり、公園の管理事務所が除去作業を行いました。

公園に訪れた人 
「気軽に公園に来られない。子どもを連れて怖い。うちの子は歩いてないからまだいいけど、歩くようになったら怖い」

切り株のまわりは現在、人が立ち入ることができないようになっていて注意喚起の紙が貼られています。取材した日も同じ切り株から「カエンタケ」とみられるきのこが見つかりました。

上柚木公園 指定管理者 佐々木豪さん 
「見つけた場合は絶対に触らないで、公園の管理事務所や自治体に連絡してください」

専門家 触っただけで皮膚炎

「カエンタケ」の毒性の強さについて、食中毒に詳しい東海大学医学部付属病院救命センターの守田誠司所長は、ほかのきのこよりも毒性が強いと指摘します。 
中毒になる摂取量は、大人だと3グラムくらいで、子どもだと1グラム未満だといいます。食べた場合の症状は、最初は吐き気で、その後は腹痛が出たりするということです。

その上で、「食べないよう注意が必要なだけではなく手で触っただけでも皮膚炎を起こしたりする。触った手を口に持っていくと毒が体にまわるので非常に危険性が高い」と話しています。

そのため、食べてしまった場合はすぐに救急疾患に対応できる病院で処置を受けることが大切で、触ってしまった場合はできればせっけんを使って水でしっかり洗い流したあと、皮膚科を受診してほしいとしています。 
触れた場合の対処法について、守田所長は次のように呼びかけています。

東海大学医学部付属病院救命センター 守田所長 
「基本的には早めに流水で流すのが一番いい。毒に対して効果のある解毒のあるものは開発されていないので、基本的についたものを洗い流すのが一番。もし食べているのであれば、胃洗浄といって鼻から管を胃に入れて水で洗って取り出す方法がある」

守田所長は、カエンタケが、公園などの日常生活に近いエリアでも生えてきているのが最近の傾向だとして注意を呼びかけています。

守田所長 
「カエンタケは子どもが遊ぶところにも生えていて生息範囲が広がっている。真っ赤で炎のような見た目から子どもは興味本位で触ってしまうこともあり十分注意が必要だ」

また、カエンタケはもちろんのこと、山などに自生するきのこについて、プロでも毒性があるものかどうか見分けることが難しいので、山などでとったきのこを興味本位で食べるのは推奨できない、実際にとってきたきのこを食べて病院に運ばれるケースもあるということです。

カエンタケについては、各自治体が公園などで見つけた場合は、触るなどせずに連絡するよう呼びかけています。

ページトップに戻る