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オミクロン株対応ワクチン 接種前倒しも BA.4・BA.5対応ワクチンは

  • 2022年9月5日

新型コロナウイルスのオミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応するワクチンについてアメリカCDC=疾病対策センターは、製薬会社のモデルナと、製薬大手のファイザーなどが、それぞれ開発したワクチンについて、追加接種としての使用を正式に推奨すると発表しました。
オミクロン株に対応したワクチン、日本国内の動きはどうなっているのか、まとめました。

BA.1対応型ワクチン 早ければ9月半ばから

新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチン接種をめぐっては、厚生労働省が、2回以上の接種を終えたすべての人を対象に開始する方針を示していて、ファイザーとモデルナは8月、厚生労働省に承認を求める申請を行っています。

ワクチンは、従来株に由来する成分とオミクロン株のひとつ、「BA.1」の2種類を組み合わせたもので、日本が導入を決めたのは「BA.1対応型」といわれているものです。

このオミクロン株に対応したワクチンの接種について、厚生労働省は、対象を2回目までを終えた12歳以上のすべての人としたうえで、現在行われている4回目接種の対象となっている高齢者や医療従事者などのうち、まだ接種を受けていない人からオミクロン株に対応したワクチンに切り替えて、早ければ9月半ばにも始めるとしています。

申請中のワクチンが承認されれば9月半ばにも各自治体へ配送される見通しで、厚生労働省は準備が整った自治体から10月半ばをメドに、対象をすべての年代に拡大していくとしています。

米 BA.4・BA.5対応ワクチンで追加接種へ

一方、アメリカではこの秋以降、感染が再び拡大するという懸念から、アメリカFDA=食品医薬品局が製薬会社に対し、オミクロン株に対応するワクチンの開発を推奨し、各社が相次いで緊急使用の許可を申請していました。

これについてFDAは8月31日、モデルナのワクチンについては18歳以上、ファイザーなどのワクチンについては12歳以上の、それぞれ追加接種に対し、緊急使用の許可を出したと発表しました。

ワクチンはいずれも、オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」に対応する成分と、従来の新型コロナウイルスに対応する成分の2種類を含む「2価ワクチン」と呼ばれるタイプです。

さらにアメリカCDC=疾病対策センターの専門家委員会は、9月1日、モデルナとファイザーなどのオミクロン株に対応するワクチンを使った追加接種について議論し、賛成多数で推奨するとする意見をまとめました。
これを受け、CDCのワレンスキー所長はこれらのワクチンを追加接種として使用することを正式に推奨すると発表しました。

今回の推奨でアメリカでは、そのオミクロン株に対応したワクチンの追加接種が始まることになります。

国内のオミクロン株対応ワクチン 専門家は

新型コロナウイルスのオミクロン株に対応したワクチンの接種を9月中に始める方向で政府が調整を進めていることについて、ワクチンに詳しい北里大学の中山哲夫特任教授に聞きました。

〇オミクロン株対応ワクチンへの期待は
いまは感染者数が減らず、死亡者数が増えている。オミクロン株対応のワクチンなので、重症化予防と同時に、感染を抑え込み、緩やかであっても感染者数が減少傾向を示す期待ができると思う。

このワクチンはいま広がっているオミクロン株の「BA.5」ではなく、ことし初め以降広がった「BA.1」を元につくられています。
ファイザーによりますと、これまでの臨床試験ではオミクロン株対応のワクチンを4回目の接種として使った場合、「BA.1」に対し、ウイルスの働きを抑える中和抗体の値が、従来型のワクチンを使った場合の1.56倍になり、「BA.5」に対しては「BA.1」には劣るものの中和抗体の値は上昇したとしています。

〇効果や副反応は
今後の変異ウイルスの流行状況にもよるが、重症化を抑えることができ、感染予防効果はある程度限定的だが接種から1か月から2か月は認められると考えられる。また、副反応の頻度はいままでのワクチンの2回目、3回目の接種のときに出る頻度と同じ程度と考えられる。対応が遅れればそれだけ感染者数が増えるので、なるべく早くオミクロン株対応のワクチンを導入する必要がある。

〇接種は待つべきか
オミクロン株対応のワクチンを多くの人が受けられる環境が整うまでには時間がかかるかもしれない。いまできることで最善を尽くすという意味で、現行のワクチンで3回目、4回目の接種を受けることが現実的だ。

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