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化学の力でキレイに!キッチン掃除術

  • 2023年12月25日

年末に向けた大掃除。今回は年末のキッチンの掃除を、化学の力で簡単にきれいにできるコツをご紹介します。
普段の掃除にも活用でき、時短にもなる方法を、そうじ研究家の本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)さんに教えて頂きました!

◆注意点◆
洗剤の使用では、注意事項があります。
アルカリ性のものは、アルミや貴金属など素材によっては変色するおそれがあります。
また、洗剤は混ぜて使用したり、前後で使用すると危険なものがありますので、必ず使用方法をご確認ください。

キッチンの汚れは、さまざま

換気扇やガスコンロなどに共通する汚れが、“油汚れ”
この油汚れに効果があるのが、アルカリ性の洗剤なんです。

◆今回使う、アルカリ性の洗剤として使うのは、こちらの2つ。

食器や布巾などの漂白にも使われる“酸素系漂白剤”と、
食用や、最近は掃除にもよく使われる“重曹”です。

●なぜ、アルカリ性の洗剤を、キッチンの掃除に使うのでしょうか?

本橋さん

キッチンの汚れは圧倒的にアルカリ性の洗剤の効果がある酸性の汚れ。この2種類は、アルカリ性の洗剤になりますので、キッチンの汚れやさまざまな汚れに、とっても効果があるんですね。

簡単に汚れが落ちるだけではなく、とてもすすぎが楽な洗剤なので、すすぎにかける時間や水道代なども節約できます!

換気扇の備品の汚れ

1.まずは、換気扇まわりの備品をはずしていきます。

 

ポイントその1は、まず、つけることです!

しつこい油汚れには、重曹よりもアルカリ性の強い酸素系漂白剤を使っていきます。

 

換気扇につく油汚れとか五徳のまわりにつく食品から出る汚れというのは、アルカリ性の洗剤がききます。なお、温度を上げることで油汚れが緩んでより落ちやすくなります。

2.洗いおけに入らないような大きいサイズの備品を取り外して、キッチンのシンクにお湯をためる。

 

蛇口からお湯が出ますので、油汚れを落とすのに向いてます。

3.排水口の下にあるごみ受けの下にポリ袋を敷いて、受け皿をかぶせることで、水圧で袋が密着するため、しっかりとお湯をせきとめることができます。

<ポイント>
お湯の温度は約60度に設定しましょう。温度が高ければ高いほど、油汚れが落ちるためです。やけどに注意してください。

4.お湯がたまったら取り外した備品を入れます。このときコンロまわりの備品も一緒にいれると、一気にきれいになります。お湯は備品がかぶるくらいまで、入れてください。

ここで登場するのが…!?

 

お湯に酸素系漂白剤を入れていきます。

5.酸素系漂白剤を、お湯およそ10~15リットルに対して、大さじ2ぐらいを目安に、入れてください。

6.お湯がさめるまで30分ほどつけおく。

7.ポリ袋をはずし、ためたお湯を一気に流す。
※肌が弱いかたはゴム手袋をしてください。

 

パイプのつまりも抜けるため、水圧をかけて流すことで見えない部分の掃除にもなります。

8.最後にスポンジで備品をこすって仕上げる。

コンロまわりの汚れ

コンロのまわりは、吹きこぼれとか油がはねたりとか汚れがつきやすい場所で、その汚れがついたまま加熱すると焦げ付き、こびりつきになって落としにくくなってしまう場所です。

 

ポイントその2は、パックです!!

パックをして汚れをゆるめて、ごしごしこすらずに簡単に落ちるところまで汚れをゆるめてから、お掃除したいと思います。

1.パックに使う“重曹水”を作る。200mlのお湯1カップに、重曹を小さじ2分の1入れて混ぜる。

<ポイント>
とけやすくするため、40℃くらいのお湯を使う。

 

これを使ってパックをしていきます!

2.重曹水にペーパータオルをひたして軽くしぼり、コンロまわりに貼っていきます。

<ポイント>
密着させるように、しっかりと貼る。

3.重曹水が浸透するのを、5分ほど待つ。

 

乾いてガリガリにこびりついてしまった汚れに、水分と重曹を届けて浸透させて汚れを緩めて落とすためにパックをしています。

4.5分たったら、ペーパーをはがしてそのままふく。

5.最後にさっとからぶきをして、仕上げる。
食用にも使われる重曹なので、二度ぶき不要。

 

焦げ付いてしまったところだけ、スポンジを使って頂くときれいに落ちると思います。

電子レンジの汚れ

 

これも油汚れや食品から出る汚れなので重曹を使っていきます。

1.重曹水をふくませた布巾を電子レンジに入れて、1分ほど温めます。
※布巾は、綿や麻などの天然素材のものを使用してください。

2.レンジの中で布巾が熱くなっているので、蒸気があがっている間、2~3分待つ。

 

庫内に蒸気を充満させ、布巾が少し冷めてから中をふき掃除します。

3.布巾が冷めたら、同じ布巾を使って扉や庫内の汚れをふいて仕上げる。

 

今から自分が掃除をするこの汚れは、なんの汚れだろうというのを考えながらお掃除をしていただくというのが大事になります。

<教えて頂いた方>

そうじ研究家 本橋 ひろえ(もとはし・ひろえ)さん

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