インフルエンザ 新型コロナ ワクチン同時接種 流行で前倒しも クリニックでは 千葉 船橋

インフルエンザワクチンは前倒しで接種開始

船橋市にあるクリニックです。例年であれば、12月からのインフルエンザ流行期に備えて、ワクチン接種は10月から始めます。しかしことしは過去にない早い時期の流行拡大となっていることを受け、ワクチンが入荷してすぐの9月15日に前倒しして始めました。

新型コロナワクチンとの同時接種も可能

国は、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンを同時に接種しても安全性や有効性に問題はないとしています。このクリニックでも、9月20日に始まった新型コロナのオミクロン株派生型「XBB」系統に対応するワクチンとの同時接種を行っています。

新型コロナは筋肉注射、インフルエンザは皮下注射

接種を希望して訪れた人たちに杉本院長は「コロナは筋肉注射で、インフルエンザは皮下注射です」などと説明したうえで、続けて2本の接種を行っていました。

接種を受けた人に話を聞きました。

「コロナもインフルも重症化するおそれ。備えを」

千葉県は全国ワースト2位の感染状況

厚生労働省によりますと、9月17日までの1週間に全国およそ5000か所の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は3万4665人で、前の週からおよそ1.5倍に増えています。1医療機関あたりの患者数は全国で7.03人です。

地域ごとでは、千葉県は14.54人で、沖縄県の20.85人につぐ多さとなっています。首都圏では、東京都や埼玉県も、今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示す「注意報レベル」の基準値、10人を超えています。

柏市保健所や松戸保健所の管内で特に感染拡大

9月27日、千葉県の9月24日までの1週間のインフルエンザの感染状況が公表されました（全国データは9月29日公表見込み）。それによりますと、1医療機関あたりの感染者数は15.14人で、前の週から微増し、この時期としては高い水準で推移しています。

県内16保健所別の感染状況は、次の通りです。

保健所名	1医療機関あたりの感染者数(単位:人)
柏市保健所管内	29.43
松戸保健所管内	27.59
習志野保健所管内	20.80
船橋市保健所管内	17.53
印旛保健所管内	16.46
市川保健所管内	14.67
香取保健所管内	11.17
君津保健所管内	10.31
千葉市保健所管内	9.61
長生保健所管内	9.00
野田保健所管内	8.86
海匝保健所管内	7.75
山武保健所管内	7.00
市原保健所管内	6.64
夷隅保健所管内	5.20
安房保健所管内	4.86