「食べてダイエット!」③ ~“腸活”でもっとやせる~

23/10/04まで

健康ライフ

放送日:2023/06/14

#医療・健康#カラダのハナシ

放送を聴く
23/10/04まで

放送を聴く
23/10/04まで

【出演者】
赤石:赤石定典さん(東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部 管理栄養士)
聞き手:星川幸 キャスター

やせるためには腸内環境が重要

――腸を元気にする「腸活」なんですが、これがやせることと関係があるんですか。

赤石:
はい、大いに関係します。腸を元気にすることによって、やせるということにつながっていくんですね。

――はあ、どうしてでしょうか。

赤石:
腸活をすることによって“腸内環境”が整ってきます。すると、消化吸収、排せつがうまくいきます。さらに代謝が高まって、やせる体になるということなんです。実際にこうした“腸活ダイエット”でやせた人は多くいます。例えば、便秘が改善されて、肌つやもよくなってやせたという方を多く知っています。

プロバイオティクスを食べよう

――やせるためには腸内環境が重要、ということですね。どんなことをすればいいんですか。

赤石:
まずは、有用な菌を食べましょう、ということです。

――有用な菌、ですか。

赤石:
はい。腸内環境をよくする菌、「プロバイオティクス」を食べるということが重要になります。
腸は、食べ物を消化吸収するというだけではなく、私たちの体を病原体から守ってくれる役割も担っています。そのために腸には少なくとも1,000種類、100兆個以上の「腸内細菌」が生息するといわれています。この腸内細菌の集団のことを「腸内フローラ」と呼んでいます。腸内フローラでは、それぞれの菌がうまくバランスをとりながら共存して、腸内環境を構築しています。

――プロバイオティクス、最近聞くこともあるんですが、これ、食品でいうと具体的には何でしょうか。

赤石:
ヨーグルトや乳酸菌飲料、ぬか漬け、みそ、キムチ、納豆といった「発酵食品」が挙げられます。

――ヨーグルトだけではないんですね。

赤石:
そうなんです。ぬか漬け、みそ、キムチ、こういったものも発酵食品に含まれます。発酵食品を積極的に摂取することによって、腸内細菌のバランスが取れるということにつながってきます。

――どのくらいの量、食べればいいんでしょうか。

赤石:
このプロバイオティクス、どれだけ食べればいいかというデータはないんですね。少なくとも、毎日何かしらのプロバイオティクス……発酵食品を食べていただきたいんです。例えば、私でしたらヨーグルトを1日1個目安、ヨーグルトがないときにはキムチだったり、そういった発酵食品を食べています。
ほかにも大切なこととして、食べる量というよりは種類を増やしてほしいんです。こうした菌は、腸の中に長くいるということはできません。ただ、プロバイオティクスは腸を通過するときに、さまざまないい影響を腸内環境に与えてくれます。ですので、1日に1つは発酵食品を食べていただきたい、ということなんです。

ネバネバ食品を食べよう

――意識してヨーグルトですとか発酵食品、食べてみようと思いますが、そのほかにはいかがですか。

赤石:
そのほか、おすすめとしましては「ネバネバ食品」です。

――ネバネバ食品。

赤石:
ワカメなどといった海藻類、そして山芋、オクラ、こういったものです。これらは「水溶性の食物繊維」です。水溶性の食物繊維は腸内細菌の餌になりやすく、腸内細菌、いわゆる「善玉菌」を増やす働きがあります。

――発酵食品と、水溶性の食物繊維・ネバネバ食品をとるためにおすすめのレシピはありますか。

赤石:
「ネバネバ丼」はいかがでしょうか。茶わん一杯の麦ごはんに、オクラととろろをのせます。ただ、これだけですと“たんぱく質”が足りないですね。そこで、さらに納豆とかまぐろの刺身などをのせて、さらにさらにプラスで、野菜を入れた具だくさんのみそ汁、それがあると完璧じゃないでしょうか。

――腸活ではどのぐらいでやせていきますか。

赤石:
急にやせるといったよりは、まず便通がよくなる、そして肌の調子がよくなる、ということはすぐに実感できるんじゃないでしょうか。それって気持ちいいことですよね。続けやすいと思います。
すると、気が付いたらやせていくということで、1か月間に1kg、2kg、というふうに体重は減ると思います。

――では最後に、きょうのポイントをお願いします。

赤石:
腸活ダイエットにはプロバイオティクスとネバネバ食品。ぜひ、どうぞ。

――プロバイオティクスとは、ヨーグルトや発酵食品などに含まれる、腸によい菌のことでしたね。


【放送】
2023/06/14 「マイあさ!」

放送を聴く
23/10/04まで

放送を聴く
23/10/04まで

この記事をシェアする

※別ウィンドウで開きます