界標準の国を目指す」
野田総務相が政策発表

自民党総裁選挙への立候補に意欲を示す野田総務大臣は、女性や高齢者、障害者などすべての国民が活躍できるフェアな制度を構築し、「世界標準の国」を目指すことを柱とする政策を発表しました。

来月の自民党総裁選挙に向けて、野田総務大臣が地元・岐阜市で発表した政策では、まず政治姿勢について、トップダウンではなく国民の声を丁寧に聞いて「双方向」の政治を実行するとしています。

そのうえで、女性や高齢者、障害者などすべての国民が活躍できるよう在宅勤務の拡大など働き方の多様化を進め、公平に評価するフェアな制度を構築して「世界標準の国」を目指すことを前面に打ち出しています。

また、出産や子育てを支援するため、「女性活躍・子供・家庭庁」を創設し、2歳からすべての子どもが保育園や幼稚園に入れる制度を早期に実現することを掲げています。

一方、経済政策では、アベノミクスは景気や雇用の面ですでに成果を挙げたとしたうえで、目指すべき目標を「成長率」の高さなどではなく、地方の活力向上など経済の「構造・質」の改善に転換すべきだとしています。

野田総務大臣は記者団に対し「今回の政策で、自分の思いを明らかにしたので、共鳴して、一緒に取り組みたいという仲間が推薦人になってくれれば理想だ。女性が力を発揮できるよう構造改革をしないと、人口減少が進む日本を再生させるのは厳しいと考えており、安倍総理大臣、石破元幹事長とは意識が違う」と述べました。

自民 石破氏「政策実現のため戦うのはいいこと」

自民党の石破元幹事長は、東京都内で記者団に対し、「野田大臣は閣僚歴も豊富で、党の総務会長も務めた実力ある政治家なので、政策をきちんと出して、それを実現するために総裁選挙を戦うのであれば、とてもいいことだ」と述べました。

一方で石破氏は、みずからの政策について、「どう変わるのかが実感として伝わるよう憲法、外交・安全保障、社会保障などのジャンルに分けて説明していきたい」と述べました。