「国際情勢は間に変化」
イージス・アショアめぐり

日本政府が北朝鮮の弾道ミサイル対策として導入する方針の新型の迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」。米朝首脳会談後の融和ムードの影響で配備の再検討を求める声が出始める中、小野寺防衛大臣は、記者会見で、厳しい追及の“防戦”に追われました。

記者「日本政府は、米朝首脳会談で状況が大きく変わったこの時期に、なぜ、イージス・アショアの導入を急ぐんですか?」

小野寺大臣「具体的に、いつ、どのような形で、核、大量破壊兵器、そしてミサイルなどを廃棄するか道筋が明確になされたわけではない。約束だけではなく、実際にそれが実行されるということが大事だと思っております。わが国の防衛のために、この整備は進めていきたいと思っております」

記者「状況がまだ動いている中で、ひと呼吸置いて状況を見極めるべきなんじゃないですか?」

小野寺大臣「国際情勢というのは、瞬間にまた、大きな変化があるかもしれません。着実に進めていくことが重要なことだと思っています」

記者「動き始めてしまったからやらざるを得ないという行政的な判断なんですか?」

小野寺大臣「いえ、そういうことは全くありません」