「北朝鮮への戒監視の
態勢は変えず」小野寺防衛相

史上初の米朝首脳会談について、小野寺防衛大臣は記者団に対し、北朝鮮は非核化の意思を示したものの、核・ミサイルの完全な廃棄が行われるか見極める必要があるとして、警戒監視の態勢を変えず、北朝鮮への圧力を継続する考えを示しました。

この中で小野寺防衛大臣は、米朝首脳会談について「北朝鮮が朝鮮半島の完全な非核化を約束した意義は大きい。大量破壊兵器やすべての射程の弾道ミサイルの完全な廃棄が大事であり、具体的な作業を見守っていきたい」と述べました。

そのうえで、「北朝鮮は非核化の約束はしたが、具体的な動きが見えない中で警戒監視の態勢を変えることは考えておらず、今の圧力を続けていく姿勢には変わりはない」と述べ、国際社会と連携して北朝鮮への圧力を継続する考えを示しました。

また、トランプ大統領が将来的に米韓合同軍事演習の中止も検討していく考えを示したことについて、「米韓合同軍事演習や在韓米軍は東アジアの安全保障に重要な役割を持っており、今後ともこの考え方を日米、日米韓の間で共有していきたい」と述べました。