日豪防衛相 豪軍を「武器等
防護」対象の方向で調整

岸防衛大臣は、オーストラリアのレイノルズ国防相と会談し、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け防衛協力を強化することで一致し、自衛隊が他国の艦艇などを守る対象に、オーストラリア軍を加える方向で調整を始めることを確認しました。

岸防衛大臣は、防衛省でオーストラリアのレイノルズ国防相と会談しました。

会談の冒頭、岸大臣は「安全保障環境が厳しさを増す中、両国の防衛協力のさらなる深化に向けてきたんなく議論したい」と述べたのに対し、レイノルズ国防相は「オーストラリアは、日本を価値観を共有するパートナーとして大変重要視している」と述べました。

会談で、両氏は海洋進出を強めている中国を念頭に、力を背景とした一方的な現状変更の試みに反対していくことや、弾道ミサイルの発射を繰り返してきた北朝鮮への強い懸念を表明する共同声明をまとめ、自由で開かれたインド太平洋の実現に向けて、防衛協力を強化することで一致しました。

そのうえで、安全保障関連法に基づいて、自衛隊が他国の艦艇などを守る「武器等防護」の対象に、オーストラリア軍も加える方向で調整を始めることを確認しました。

会談のあと岸大臣は、記者団に対し「自衛隊とオーストラリア軍が相互運用性を高め、平素から連携する基礎となる」と述べました。