農林水産物と食品の輸出額
2030年までに5兆円目標

野上農林水産大臣は17日の就任会見で、2030年までに農林水産物と食品の輸出額を5兆円に増やす目標の達成を、最重要課題として取り組む考えを示しました。

この中で野上大臣は、新型コロナウイルスの感染拡大による農林水産物と食品の輸出への影響について、「直近では明るい兆しも見えているが、世界的な影響はまだ続いており、取り引きの流れを途絶えさせないための支援や、収束後を見据えたプロモーションを実施したい」と述べました。

そのうえで「菅総理大臣から農林水産品の輸出や農林水産分野の改革を進めるよう指示を受けた。輸出の拡大は最重要課題だ」と述べ、2030年までに輸出額を5兆円に増やす目標の達成を重点的に取り組む考えを示しました。

さらに、野上大臣は「農業は、人口減少によるマーケットの縮小や高齢化、耕作放棄地の増加など曲がり角に立っていて、活性化が必要だ。自給率の向上に取り組みたい」と抱負を述べました。

江藤前農相から事務の引き継ぎ

就任した野上農林水産大臣は、17日午前、農林水産省で江藤前大臣から事務の引き継ぎを受けました。野上大臣は江藤前大臣から「引き継ぎ資料はしっかり作りましたので、よろしくお願いします」と声をかけられ、書類を受け取りました。

江藤前大臣は職員に拍手で見送られ、農林水産省をあとにしました。