半島問題の解決に
建設的な役割を」中国 李首相

中国の李克強首相は、日中韓3か国の首脳会議のあとに行われた共同記者発表で、北朝鮮問題について、「中国は一貫して建設的な役割を果たしていきたい」と述べて、朝鮮半島の非核化の実現とともに対話を通じた政治的な解決を求める考えを改めて示しました。

この中で李克強首相は「会議を成功裏に開催してくれたことに感謝する。中国と日本、韓国は北東アジア地域の重要な経済共同体であり、互いに重要な隣国だ。会議では首脳会議の歴史をふり返り、未来を展望した」と述べて、今回の会議を評価しました。

そして、北朝鮮問題について「朝鮮半島の核問題について突っ込んだ意見交換をした。われわれは朝鮮半島の核問題の解決を歓迎するとともに、非核化と対話の軌道に戻ることを歓迎する。政治的な半島問題の解決のため中国は一貫して建設的な役割を果たしていきたい」と述べました。

そのうえで、史上初となる米朝首脳会談について、李首相は「米朝の首脳会談に期待するとともに、日本と北朝鮮が適切な時期に対話することも支持する」と述べて、朝鮮半島の完全な非核化の実現とともに、対話を通じた政治的な解決を求める考えを改めて示しました。

このほか李首相は、金融や貿易分野での3か国の協力について、「貿易の自由化と保護主義への反対という旗印を掲げることは、3か国の利益であり、世界の利益でもある。われわれは自由貿易が世界経済をよい方向に導くと考えている」と述べて、アメリカのトランプ政権の貿易政策を念頭に、3か国の連携を強調しました。