宇宙軍“ロシアが衛星
攻撃実験”「動向を注視」

ロシアが衛星を攻撃するための実験を行ったとアメリカが批判していることに関連し、菅官房長官は宇宙空間の安全確保は安全保障上の重要な課題だとして、各国の動向を注視していく考えを示しました。

アメリカの宇宙軍は、ロシアが今月15日にも地球の周回軌道上で、人工衛星から物体を発射し、衛星を攻撃するための実験を行ったと批判していて、アメリカと同盟国に対する脅威が増していると警戒を強めています。

これに関連して、菅官房長官は午前の記者会見で「アメリカによる発表は承知しており、わが国としても、現在、情報収集と分析を行っている。宇宙空間の安全的利用の確保は、宇宙利用を推進する各国にとって安全保障上の重要な課題の1つとなっている」と述べ、各国の動向を注視していく考えを示しました。

また、記者団が日本も将来的に衛星破壊兵器を所有する必要があると考えているかと質問したのに対し、菅官房長官は「宇宙領域で自衛隊が将来的に保有すべき個別的、具体的な装備品については、その時点における国際情勢や軍事技術の水準などを総合的に考慮する必要がある。現時点で確たる見解を申し上げることは控えたい」と述べました。