公表情報を投稿
山本防衛副大臣を注意

海上自衛隊の護衛艦と中国の漁船が衝突した事故をめぐり、河野防衛大臣は、山本防衛副大臣が公表していなかった情報をSNSに投稿していたとして注意しました。山本副大臣は「公表の調整が終わっていない情報をSNS上で発したことは不適切だった。猛省する」というコメントを出しました。

東シナ海で先月30日、海上自衛隊の護衛艦と中国の漁船が衝突したことを受けて、防衛省は、発生からおよそ3時間後となる、30日の午後11時20分に、事故の概要を公表しました。

防衛省によりますと、山本防衛副大臣はその直後、公表していなかった事故現場の詳細な位置を「ガス田の北西約52海里」と紹介する内容や、現場近くにいた中国海軍のフリゲート艦を通じて被害状況を確認しているという情報をSNSに投稿したということです。

山本副大臣は31日午後5時ごろに、SNSへの投稿を削除しました。

河野防衛大臣は「公表した内容を超えるもので不適切だ」として、31日、山本副大臣を注意しました。

そして、1日夜、山本副大臣は「公表の調整が終わっていない情報をSNS上で発したことは不適切だった。今回の件を猛省し、今後一層の情報管理を徹底し、引き続き職責を果たして参ります」というコメントを出しました。

菅官房長官「職責全うを」

菅官房長官は1日午前の記者会見で「河野防衛大臣から、投稿は防衛省が公表した内容を超えるもので不適切だと注意したという報告を受けている。山本副大臣には、注意を真摯(しんし)に受け止めながら、引き続き職責を全うしていただきたい」と述べました。