次ぐ大臣辞任「気を引き
締め法案成立へ対応」二階氏

相次ぐ閣僚の辞任を受けて自民党の二階幹事長は、政権の引き締めを図り、重要法案などの成立に向けて取り組む考えを強調しました。

二階幹事長は記者会見で、菅原経済産業大臣と河井法務大臣が相次いで辞任したことについて「大変残念だが、気を引き締めて臨んでいきたい。国会は極めてタイトなスケジュールだが、重要法案などの成立に向けて対応していきたい」と強調しました。

そのうえで、今週開かれる予算委員会の集中審議について「政府は真摯(しんし)に、国民が納得できるような丁寧な答弁に終始すべきだ」と指摘しました。

一方、来月9日までとなっている国会の会期を延長する可能性については「まだ言うべきではない」と述べるにとどめました。

また、先の参議院選挙で河井前大臣の妻の河井案里参議院議員の事務所が運動員に法律の規定を上回る報酬を支払っていた疑いがあるなどと報じられたことについて「本人の反省はもとより、われわれも大いに注意していく必要がある」と述べました。

自民 鈴木氏「政権にボディーブロー」

自民党の鈴木総務会長は記者会見で「2人の閣僚が相次いで辞めたのはボディーブローのように政権にダメージがある」と述べました。

公明 山口氏「予算委通じ信頼回復を」

公明党の山口代表は記者会見で「短い期間のうちに閣僚が2人辞任を余儀なくされたのは国民に大変申し訳ないことだ。政府としてしっかり態勢を立て直し、緊張感を持って対応にあたるのは当然だ。政府がみずから生じさせた事態で国会審議が滞ることがあってはならない」と述べました。

そのうえで「予算委員会は国民の信頼回復に努力する場でもある。予算委員会を通じて国会審議が停滞から脱出できるよう、最大限の努力を政府側に求めたい」と述べました。