マゾン森林火災で会合
独仏など資金拠出も伯欠席

大規模な森林火災に見舞われている南米アマゾンの熱帯雨林をテーマにした会合がフランスなどの呼びかけで国連総会に合わせて開かれ、関係国を支援する資金を新たに拠出することになりました。ただフランスと対立するブラジルは欠席し、国際協調に影を落としています。

会合はフランスのマクロン大統領などの呼びかけで国連本部で23日開かれ、アマゾンの熱帯雨林を抱えるコロンビアやボリビアなどの関係国の首脳をはじめ、国際機関やNGOなどが参加しました。

そして、熱帯雨林の再生と保護に向けてフランスが1億ドル(およそ110億円)の拠出を約束し、ドイツも2億5000万ドル(およそ270億円)の拠出を発表するなど、関係国を支援するための資金を新たに拠出することになりました。

一方で、アマゾンの熱帯雨林の多くを抱えるブラジルは欠席しました。

マクロン大統領は「皆がブラジルと一緒に取り組みたいと思っている」と述べて今後の協力に期待を示しました。

ただブラジルのボルソナロ大統領は、マクロン大統領がアマゾンの保護政策を批判したことには根拠がない、と対立を深めていて、関係の悪化が熱帯雨林の保護に向けた国際協調に影を落としています。