国国防相との会談「不用意
だったこと全くない」防衛相

韓国軍によるレーダー照射問題などで日韓関係が悪化する中、日韓の防衛相が会談したことについて、参議院の委員会で自民党の議員が批判したのに対し、岩屋防衛大臣は課題解決に向けて建設的な話し合いの環境作りにつながったと反論しました。

韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射で日韓の防衛当局間の関係が悪化する中、岩屋防衛大臣は今月1日、シンガポールで、問題発生後初めて韓国のチョン・ギョンドゥ(鄭景斗)国防相と非公式に会談しました。

これについて、18日の参議院外交防衛委員会で、自民党の宇都隆史議員は「にこやかに大臣どうしが握手した写真が出て、融和的ムードを作られ、レーダー照射問題について政治的決着が図られたかのような報道がなされている。非常に不用意だったのではないか」と批判しました。

これに対し岩屋大臣は「不用意だったことは全くない。チョン国防相には、レーダー照射について、しっかりと日本の立場を伝えた」と反論しました。

そして「チョン国防相も会談後の会見で『二度とあのような事案が起こらないようにしたい』と話した。日韓の防衛当局間の課題解決のため、建設的な話し合いを続ける環境作りにつながった」と述べ、一定の成果があったことを強調しました。