国外相 米国務長官と
電話会談 日本の輸出規制で

韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相は10日夜、アメリカのポンペイオ国務長官と電話会談し、日本政府が韓国向けの輸出規制を厳しくしたことについて、アメリカ企業にも影響を及ぼしかねず日米韓の協力にとって望ましくないと憂慮を伝えました。

韓国のカン・ギョンファ外相は10日夜遅く、アメリカのポンペイオ国務長官と15分ほど電話会談を行いました。

韓国側の発表によりますと、この中でカン外相は、日本政府が半導体の原材料などの韓国向けの輸出規制を厳しくしたことについて「韓国企業だけではなく、アメリカ企業はもちろん世界の貿易秩序にも否定的な影響を与えうる」と述べて日本側を批判したということです。

さらに「日韓の友好協力関係や日米韓3か国の協力にとっても望ましくない」として、憂慮を伝えたということです。

そのうえでカン外相は「韓国政府は、日本に措置の撤回とこれ以上状況が悪化しないことを望み、対話を通じた外交的解決のために努力していきたい」と述べて、対抗措置の応酬などではなく外交的な解決を望む姿勢を示しました。

韓国外務省によりますとポンペイオ国務長官は、カン外相の発言に理解を示し、日米韓3か国が外交チャンネルを通じて意思疎通を強化するよう協力していく方針で一致したということです。