院選 370人が立候補
女性の割合は過去最高

第25回参議院選挙が、4日公示されたことを受けて、各党の党首らは、5日も各地で演説するなど支持を呼びかけることにしていて、消費税率引き上げの是非や、年金制度、それに、憲法改正などをめぐって論戦が本格化します。

370人が立候補

第25回参議院選挙は4日公示され、全国45の選挙区には74人の定員に対し215人、定員50の比例代表には155人の合わせて370人が立候補しました。

政党別

政党別に見ますと、
▽自民党が選挙区に49人と、比例代表に33人の合わせて82人。
▽立憲民主党が選挙区に20人と比例代表に22人の合わせて42人。
▽国民民主党が選挙区に14人と比例代表に14人の合わせて28人。
▽公明党が選挙区に7人と、比例代表に17人の合わせて24人。
▽共産党が選挙区に14人と、比例代表に26人の合わせて40人。
▽日本維新の会が選挙区に8人と、比例代表に14人の合わせて22人。
▽社民党が選挙区に3人と、比例代表に4人の合わせて7人。
▽れいわ新選組が選挙区に1人と、比例代表に9人の合わせて10人。
▽安楽死制度を考える会が選挙区に9人と、比例代表に1人の合わせて10人。
▽NHKから国民を守る党が選挙区に37人と、比例代表に4人の合わせて41人。
▽オリーブの木が選挙区に6人と、比例代表に4人の合わせて10人。
▽幸福実現党が選挙区に9人と、比例代表に3人の合わせて12人。
▽労働者党が選挙区に6人と、比例代表に4人の合わせて10人。
▽諸派が選挙区で1人、無所属が選挙区で31人となっています。

「特定枠」で立候補 合わせて5人

今回から比例代表に導入された「特定枠」で立候補したのは、▽自民党が2人、▽れいわ新選組が2人、▽労働者党が1人の合わせて5人で、政党があらかじめ決めた順位に従って優先的に当選が決まります。

女性28.1% これまでで最高

立候補者は、前回3年前より19人少なくなった一方、女性は104人で、全体に占める割合は、28.1%となりました。これまでで最も高かった平成13年の27.6%を上回り、過去最高となりました。

女性の候補者数と割合を政党別にみますと、
▽自民党が12人で14.6%
▽立憲民主党が19人で45.2%
▽国民民主党が10人で35.7%
▽公明党が2人で8.3%
▽共産党が22人で55%
▽日本維新の会が7人で31.8%
▽社民党が5人で71.4%でした。

1人区 全32区で自民候補と野党統一候補が対決

選挙戦全体の勝敗のカギを握るとされる定員が1人の「1人区」では、32すべての選挙区で自民党の候補と野党5党派の統一候補が対決する構図となり、与野党ともに幹部が、初日から応援に入るなど、重点的に支援する方針です。

選挙の焦点は

今回の選挙では、6年半におよぶ安倍政権の評価が問われることになり、与党側が安定的な政権基盤を維持できるのか、それとも、野党側が反転攻勢に向け、勢力を拡大できるのかが焦点となります。

また、自民・公明両党と、日本維新の会など憲法改正に前向きな勢力が、非改選の議席を合わせ、改正の発議に必要な3分の2の議席を維持できるかどうかも焦点です。

各党の党首らは、5日も各地で演説するなど支持を呼びかけることにしていて、21日の投票日に向け、10月の消費税率引き上げの是非や年金制度、それに憲法改正などをめぐって論戦が本格化します。