AIの活用能力を
子どもたちに」政府

AI=人工知能をめぐる国際的な開発競争が激しさを増す中、政府は、教育の改革に向けた案を取りまとめ、AI教育に積極的に取り組む大学に運営費交付金を重点的に配分するなど支援を強化するとしています。

政府は、総理大臣官邸で「総合科学技術・イノベーション会議」を開き、AIを活用できる人材を大幅に増やすための教育改革の案を取りまとめました。

それによりますと、2025年度を目標に小中学校や高校で、情報通信技術に通じた企業のOBなどの人材を多く配置し、児童や生徒一人ひとりにタブレット端末を配備するとしています。

また、すべての大学生がAIの基礎的知識を習得できる環境整備を図るため、積極的にAI教育に取り組む大学に対し、国立大学の運営費交付金や私立大学への補助金にあたる私学助成を重点的に配分するなど、支援を強化するとしています。

安倍総理大臣は「子どもたちの誰もが、デジタル時代の読み・書き・そろばんであるAIの活用能力を身につけられる環境を提供しなければならない」と述べ、教育改革の案をことし夏にまとめる「AI戦略」に反映させるよう指示しました。