西地域の空白地帯に」
奄美大島と宮古島に陸自部隊

鹿児島県の奄美大島と沖縄県の宮古島に陸上自衛隊の部隊が26日発足し、岩屋防衛大臣は、日本の守りの最前線である南西諸島の空白を埋める防衛力の構築だけでなく、災害対応も強化できると意義を強調しました。

中国が海洋進出を強める中、防衛省は南西諸島の防衛力を強化するため、26日、鹿児島県の奄美大島に500人規模で艦艇や航空機に対処する陸上自衛隊のミサイル部隊などを、沖縄県の宮古島に400人規模で有事の初動対応にあたる警備部隊を発足させました。

これについて、岩屋防衛大臣は、閣議のあと記者団に対し「日本の守りの最前線は南西地域であり、1200キロの幅がある。したがって、ここにおける防衛力、抑止力をしっかり構築していきたい」と述べました。

そのうえで、「南西地域の空白地帯が埋まっていくだけでなく、災害などの場合にも迅速に対処できるようになり、非常に意義のある配置だ。今後、石垣島にも部隊を配置できるよう準備を進めている」と述べ、防衛力の構築だけでなく、災害対応も強化できると意義を強調しました。