京医大の入試問題漏えい
疑い「原因究明を」文科相

東京医科大学の不正入試問題で、第三者委員会が入試問題の漏えいの疑いなどを指摘したことについて、柴山文部科学大臣は「事実であれば遺憾だ」として、原因の究明を徹底し、明らかにするよう求めました。

不正入試問題をめぐって、東京医科大学は先月下旬、第三者への入試問題漏えいの疑いや政治家の口利きによる不正が行われていた可能性があることを指摘した第三者委員会の報告書を公表しました。

柴山文部科学大臣は記者会見で「事実であれば、入試の信頼を大きく害するもので大変遺憾だ」と述べたうえで、原因の究明を徹底し、明らかにするよう求めました。

また、政治家の口利きによる不正が行われていた可能性については「入試の公正性を害する働きかけは厳に慎むべきで、大学側もきぜんとした態度で応じることが必要だ」と述べました。

一方、柴山大臣は、川崎市の聖マリアンナ医科大学が第三者委員会を設けていないことについて、「公正・中立な立場での客観的な調査が必要だ」として第三者委員会を設けて調査を行うべきだという考えを重ねて示しました。