思決定過程おかしい」
都民ファースト3人が離党

東京都の小池知事が立ち上げた地域政党、都民ファーストの会に所属する都議会議員3人が「党の意思決定の過程が不明瞭だ」などとして、7日、離党しました。

都民ファーストの会を離党したのは奥沢高広氏、斉藤礼伊奈氏、森澤恭子氏の3人の都議会議員です。

3人は7日、党の執行部に対して離党届を提出し、受理されました。また、都議会に対しては、新たな会派「無所属 東京みらい」の結成を届け出ました。

3人は記者会見を開き、このうち、奥沢議員は「党の執行部は、ある方針を確約しながら、翌日に全く違うことを知らせることがあった。意思決定の過程やプロセスがおかしいのではないかと何度も伝えてきたが、改善されなかった。都民ファーストの会を離れ、みずからの信じる価値観のもとで、改めて『東京大改革』に挑戦したい」と述べ、離党の理由を説明しました。

都民ファーストの会は、3人の離党で所属する都議会議員が50人になりますが、引き続き都議会の最大会派で、公明党と連携すれば、都議会の過半数を握ることができます。

ただ、都民ファーストの会ではおととし10月にも都議会議員2人が離党しており、相次ぐ離党が小池知事の今後の都政運営にどのような影響を与えるのか、注目されます。

小池知事「ひと言で言うと残念」

東京都の小池知事は、記者団に対し、都民ファーストの会に所属する都議会議員3人が離党届を提出したことについて、「ひと言で申し上げると残念としか言いようがない。3人は、都民ファーストの会からの立候補で当選されたと思うが、それだけに今回の決断には大きな責任を負わなければならないことを自覚していただきたい」と述べました。

また、3人が離党の理由について、党の意思決定の過程が不明瞭だ、などとしたことについては「今回の件も受け止めながら、会派内でしっかりと議論をして、よりよい会派運営に努めていただきたい」と述べました。

荒木代表 「大変遺憾」

地域政党、「都民ファーストの会」の荒木千陽代表は、所属する都議会議員3人が離党届を提出したことについて、「一方的に離党が表明されたことは大変遺憾であり、驚きをもって受け止めざるをえない。私たちはこれまでも、所属都議の意見を集約し、責任ある都議会最大会派として党・会派運営や政策形成過程などについてその向上に努めてきた。一層の改善を求めるならば、党・会派内において尽力されることが望ましかったものと考える」というコメントを発表しました。