共産党 志位委員長が日中関係で首相と会談申し入れ 2018年以来

日中関係をめぐり、3月30日、共産党の志位委員長は岸田総理大臣と会談し、外交努力によって平和と友好の関係を確立することや、中国当局に拘束された日本人男性の早期解放に向けて力を尽くすことを求めました。

この中で共産党の志位委員長は、日中両国の間にさまざまな緊張や対立があるのは深く憂慮すべき事態だとして、外交努力によって平和と友好の関係を確かなものにするよう求めました。

これに対し岸田総理大臣は、建設的で安定的な日中関係をつくるための外交に取り組んでいきたいと応じました。

また、志位委員長が中国当局に拘束された大手製薬会社の日本人男性の早期解放に向けて力を尽くすよう求めたのに対し、岸田総理大臣は中国側に早期解放などを求めていると説明しました。

会談のあと、志位委員長は記者団に対し「日中関係には平和と友好の土台はあるので、政府には具体化するための外交努力を求めたい」と述べました。

共産党によりますと、志位委員長が総理大臣と会談して申し入れを行うのは2018年以来だということです。