丸川珠代元大臣のヤジ「愚か者めくだらん選択を」改めて批判

子育て支援策をめぐり、自民党の丸川元オリンピック・パラリンピック担当大臣は、かつての民主党政権が所得制限のない「子ども手当」を導入した際、国会で「愚か者」などとヤジを飛ばしたことについて「反省すべきは反省したい」と述べました。

自民党の丸川元オリンピック・パラリンピック担当大臣は民主党政権だった13年前、「子ども手当」を導入するための法案の採決にあたり、委員会で、反対の立場で「愚か者めが、くだらん選択をした馬鹿者どもを絶対に許しません」などとヤジを飛ばしました。

このヤジについて、1月31日の衆議院予算委員会では立憲民主党が改めて批判したのに対し、岸田総理大臣は「反省すべきものは反省しなければならない」と述べました。

このあと、丸川氏は、国会内で記者団に対し「ヤジについては、岸田総理大臣の発言を真摯(しんし)に受け止め、反省すべきは反省したい。当時は、わが党でも私の発言を取り上げてTシャツを作り、販売するようなこともあったので、私も含めて、わが党は反省すべきは反省すべきと考えている」と述べました。

一方で「出生率や出生数の劇的な変化を踏まえて、その時その時に適切な政策判断をすべきだと思う。私たちは、過去の決定がどのようなものであっても、しっかりと今の状況にふさわしい政策を選んでいる」と述べました。

自民 世耕参院幹事長「われわれも野党時代はヤジを飛ばした」

自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「子ども手当」をめぐる丸川元大臣のヤジに関連して「われわれも野党時代は激しくヤジを飛ばした面はあるが、与党に戻ってからはなるべく抑えようとずっとやってきている。各党が良識をもって判断することではないか」と述べました。