愛媛県知事選 現職の中村時広氏 4回目の当選

現職と新人の2人による争いとなった愛媛県知事選挙は、無所属の現職で、自民党県連と公明党県本部、国民民主党が推薦した、中村時広氏(62)が4回目の当選を果たしました。

愛媛県知事選挙は開票が終了しました。

▽中村時広、無所属・現。当選。34万1064票
▽林紀子、共産・新。3万6526票

無所属の現職で自民党県連と公明党県本部、国民民主党が推薦した中村氏が、共産党の新人の林氏を抑え4回目の当選を果たしました。

中村氏は、松山市出身の62歳。衆議院議員や松山市長を務めたあと、12年前の知事選挙で初当選しました。

選挙戦で、中村氏は、地域経済の活性化や子育て支援の拡充に取り組むほか、4年前の西日本豪雨からの復興や防災・減災対策を進めると訴えました。その結果、推薦や支援を受けた各党の支持層やいわゆる無党派層などから幅広く支持を集めました。

中村氏「あすから全力投球」

中村時広氏は「多くの皆様への感謝の気持ちで心がいっぱいだが、すぐに仕事を始めなければならない緊張感が今はある。公約は決して口約束ではなく、実行に移して期待に応えると訴えてきた。あすから全力投球することをお約束する」と述べました。

確定投票率は過去最低

今回の愛媛県知事選挙の投票率は33.95%で過去最低を記録した前回・4年前より5.1ポイント低くなり、これまでで最も低くなりました。

投票率が過去最低を更新した背景には、新型コロナの感染拡大防止のため各候補者が大勢の人を集めた集会などを行わず盛り上がりに欠けたことに加え、現職に各党が「相乗り」する前回と同様の構図になったことがあります。さらに知事選挙と同じ日に投票が行われる予定だった松山市長選挙が無投票となったことも影響したものと見られます。