立民 長妻政調会長“寺田総務相は職を辞してけじめを”

寺田総務大臣の地元後援会の政治資金収支報告書に、亡くなった人が会計責任者として記載されていたことについて、立憲民主党の長妻政務調査会長は「政治資金を所管する総務省の最高責任者として大臣の職を辞すことがけじめではないか」と述べ、寺田大臣の辞任を求めました。

寺田総務大臣は、地元後援会の政治資金収支報告書に、亡くなった人を会計責任者として記載していたことについて、過去の報告書をそのまま踏襲したため起きたミスだと説明し、訂正させる考えを示しています。

立憲民主党の長妻政務調査会長は、27日の記者会見で「亡くなった方がなつ印しているというのは、普通は、何か裏があるのではないかと思わざるをえない」と指摘しました。

そのうえで「政治資金を所管する最高責任者として大臣の職を辞すということが、選挙実務に対する1つのけじめではないか」と述べ、寺田大臣の辞任を求めました。

一方、消費者庁を担当する大串内閣府副大臣が、旧統一教会の関連団体の「推薦確認書」に署名していたことを明らかにしたことについて、長妻氏は「旧統一教会の被害者救済法案の作成にブレーキがかかっている疑念がある」と述べ、交代を求めました。

そして「推薦確認書」について、自民党がすべての所属議員に対し、速やかに調査を行うべきだという考えを示しました。

寺田総務相 収支報告書に故人“過去を踏襲しミス 訂正の考え”

寺田総務大臣は、地元後援会の政治資金収支報告書に、亡くなった人を会計責任者として記載していたことについて、過去の報告書をそのまま踏襲したため起きたミスだと説明し、訂正させる考えを示しました。

寺田総務大臣の地元後援会が、2019年と2020年の政治資金収支報告書に、亡くなった人を会計責任者として記載していたことについて、野党側から「収支報告書の虚偽記載ではないか」と指摘が出ています。

27日の衆議院総務委員会で、寺田大臣は「あらかじめ用意をしてあった書面に亡くなった会計責任者が記載されたまま出してしまった」と述べ、過去の報告書をそのまま踏襲したため起きたミスだと説明しました。

そのうえで、「後援会には、報告書を直ちに是正するようにお願いをした」と述べ、報告書を訂正させる考えを示しました。