首相経験者ら登録後押しへ
佐渡島の金山 世界文化遺産

政府が「佐渡島の金山」の世界文化遺産への登録を目指していることを受けて、総理大臣や外務大臣の経験者らを中心に、自民党の新たな議員連盟が設立されることになり、豊富な外交経験も生かしながら、登録の実現を後押しすることにしています。

「佐渡島の金山」は、17世紀、世界最大の金の生産地で、江戸時代を通じて徳川幕府を支えた最も重要な鉱山だとされていて、政府は、先月、世界文化遺産への登録を目指し、ユネスコに推薦書を提出しました。

これを受けて、近く自民党の新たな議員連盟が設立されることになり、顧問には、安倍元総理大臣、麻生副総裁、菅前総理大臣の3人の総理大臣経験者のほか、外務大臣経験のある茂木幹事長や長年、議員外交に取り組んできた二階元幹事長らが就任し、会長は中曽根元外務大臣が務める予定です。

「佐渡島の金山」をめぐっては、韓国が朝鮮半島出身の労働者が強制的に働かされた場所だとして世界文化遺産への登録に反発していることなどから、議員連盟は、ベテラン議員の豊富な外交経験や人脈も生かしながら、登録の実現に向けて政府の取り組みを後押しすることにしています。