捜査当局の通信傍受
20の事件で傍受し88人逮捕

去年1年間に捜査当局が行った通信の傍受について、全国の警察が20の事件で携帯電話の通話を傍受し、合わせて88人を逮捕したことが持ち回りの閣議で報告されました。

「通信傍受法」では、組織的な犯罪捜査でほかの手段では解明が難しい場合に限って、捜査当局に電話の通話などの傍受を認める一方、政府には、毎年、傍受の実施状況を国会に報告するよう義務づけています。

25日の持ち回りの閣議では、去年1年間に全国の警察が薬物の密売やけん銃の所持など20の事件で、携帯電話の通話を1万6495回傍受し、このうち10の事件で、合わせて88人を逮捕したことが報告されました。

法律が施行された平成12年以降、傍受を実施した事件は、去年とならんで過去最多となりました。

政府は、こうした内容を国会に報告することにしています。