米海兵隊 那覇軍港で
大がかりな訓練

アメリカ海兵隊は、那覇市にある那覇軍港でオスプレイなど軍用機の離着陸を伴う大がかりな訓練を続けています。
市街地に近い那覇軍港でこうした訓練が行われるのは初めてとみられ、沖縄県や那覇市は中止を求めています。

アメリカ海兵隊は、今月8日から13日までの日程で那覇軍港で海兵隊員およそ250人が参加する訓練を行っています。

訓練は敷地内の建物をアメリカ大使館に見立て、デモ隊が詰めかけている想定で行われているものとみられ、9日は警備に当たる兵士が一時、銃口を脇を走る国道の方向に向ける様子が確認されたほか、オスプレイが相次いで離着陸し、兵士などを輸送していました。

日が沈んだあとも訓練は続けられ、午後8時ごろには暗闇でも視界を確保できる暗視スコープをつけた兵士たちが銃を持って建物の周りを巡回していました。

アメリカ軍のホームページによりますと、海兵隊は去年12月にもキャンプハンセンで同様に大使館の警備強化を想定した夜間訓練を行なっていますが、那覇軍港でこうした訓練が行われるのは初めてとみられます。

今後、戦闘に参加しない民間人などを危険な地域から避難させる訓練などが行われるものとみられます。

沖縄県や那覇市は、那覇軍港でオスプレイなどの航空機を使うことは想定されていないとしてアメリカ軍に訓練の中止を求めています。