【データで見る】
“東京一極集中緩和”
23区は初の転出超過

東京「転入超過」最少に 23区は初の「転出超過」

総務省が住民基本台帳に基づいてまとめた外国人を含む東京都の人口の動きは去年1年間で転入者数が42万167人、転出者数が41万4734人となり、転入が転出を5433人上回る「転入超過」となりました。
「転入超過」の人数は前の年より2万5692人減り、現在の方法で統計を取り始めた2014年以降、最も少なくなりました。

東京23区で見ると転出者数が転入者数を1万4828人上回り、初めて「転出超過」となりました。

東京の「転入超過」は…

東京では、近年、「転入超過」が続き、政府は一極集中の是正を課題として掲げてきました。
総務省の「住民基本台帳人口移動報告」によりますと、1997年から、数万人規模の単位で「転入超過」が続いています。総務省は住民基本台帳に外国人も登録するようになったことを受けて、2014年以降、外国人も含めた統計に変更しましたが、それ以降も、東京都では、毎年7万人台から8万人台の「転入超過」が続いてきました。

一方、新型コロナの感染拡大が始まったおととし、「転入超過」の幅は、大きく縮小し、3万1000人余りと、大幅に減りました。そして、去年は5433人と、さらに縮小し、今の方法で統計を取り始めてから 最も少なくなりました。

さらにデータで詳しく見てみます。

東京から転出 どの道府県に

去年1年間、東京都から転出した人がどの道府県に移り住んだかをまとめました。

東京から転出 道府県の増加率は

東京都からそれぞれの道府県に転出した人の数について、新型コロナの感染拡大前の2019年と去年を比べた増加率をみてみます。

東京から転出 どの市町村に

東京都から転出した人がどの市町村に移り住んだか見てみます。

東京から転出 市町村の増加率は

去年1年間に東京都から100人以上が転出した市町村について、新型コロナの感染拡大前の2019年と去年を比べた増加率を見てみます。