石原氏 給与受け取り辞退
日当2万6400円で4日間

松野官房長官は、13日午前の記者会見で、先週、内閣官房参与を辞職した自民党の石原伸晃元幹事長から内閣官房参与として、出勤した4日間の給与の受け取りを辞退する申し出があったことを明らかにしました。

自民党の石原元幹事長は、みずからが代表を務める党支部が60万円余りの「雇用調整助成金」を受け取ったことへの批判などを踏まえ、今月3日に就任した内閣官房参与を10日付けで辞職しました。

松野官房長官は午前の記者会見で、石原氏が内閣官房参与として出勤したのは合わせて4日間で、1日当たりの給与は2万6400円だったと述べました。

そのうえで「この間の給与については、石原氏はまだ受け取っておらず辞退する旨の連絡があった」と述べ、石原氏から受け取りを辞退する申し出があったことを明らかにしました。

岸田首相「混乱否めず 申し訳ない」

13日の衆議院予算委員会の質疑で、岸田総理大臣は「石原氏本人として、混乱を生じることは本意ではないと、辞職を申し出られ認めた。混乱は否めず、この点は申し訳ない」と陳謝しました。

また、石原氏と同様に、みずからが代表を務める党支部が「助成金」を受け取り全額返金する手続きを始めた大岡環境副大臣は「自省している。副大臣の仕事はすべてを任命権者に任せており、職を与えられているうちは、全うしていきたい」と述べ、引責辞任を否定しました。

岸田総理大臣は「適法だと思うが国民の理解は得られない。政治の信頼と共感を得るためにそれぞれの立場で身の処し方を判断することが重要だ」と述べました。