宮古島の弾薬庫 ミサイルとみられる弾薬搬入 市民50人余が抗議

陸上自衛隊のミサイル部隊の配備に伴って新たに沖縄の宮古島に建設された弾薬庫に14日、ミサイルとみられる弾薬が運び込まれました。宮古島の港や弾薬庫の前では、ミサイルの搬入に反対する市民合わせて50人余りが抗議の声をあげました。

宮古島市の平良港には14日午前7時すぎ、海上自衛隊の輸送艦が入港し、ミサイルとみられる弾薬を積んだ自衛隊の車両10数台が次々に降ろされました。

港にはミサイルの搬入に反対する市民およそ20人が集まり、車両が港から出ないように立ちふさがるなどしましたが、警察が強制的に排除しました。

その後、車両は保良地区にある陸上自衛隊の弾薬庫へと移動し、市民およそ30人が抗議の声をあげるなか弾薬が運び込まれました。

関係者によりますと、今回運び込まれたのは地対艦ミサイルとみられるということです。

弾薬庫の近くに住む住民の男性は「弾薬庫は住宅地に近く万が一、爆発したらと心配しています。この島が今後、どのような状況下におかれるか心配です」と話していました。

中国が海洋進出を強めていることを背景に、陸上自衛隊は南西諸島の防衛強化のためとして、宮古島や石垣島などにミサイル部隊の配備を進めています。

このうち宮古島には、去年およそ200人の部隊が置かれ、ことし4月からは新たな弾薬庫の使用が始まり、すでに少量の弾薬が運び込まれていました。