立民と共産“約70選挙区で
できるかぎり一本化” 調整

立憲民主党と共産党は、衆議院選挙で政権交代が実現した場合の連携の在り方で合意したことを受けて、候補者が競合するおよそ70の選挙区で、できるかぎり一本化するため調整を加速させる方針です。

衆議院選挙に向けて立憲民主党の枝野代表は先週、共産党の志位委員長と会談し、政権交代が実現した場合には、共産党から共通政策の範囲で、限定的な閣外からの協力を得ることで合意しました。

今回の合意は衆議院選挙での連携を見据えたもので、立憲民主党は289ある小選挙区のうちできるだけ多くで野党候補を一本化したいとして、共産党に候補者の取り下げを働きかけてきました。

一方、共産党は、直ちには応じられないとして政権交代した場合の連携の在り方をめぐる具体的な合意が必要だと主張していたこともあり、志位委員長も「画期的な合意だ」と評価しています。

合意を受けて、両党は与党候補を利することがないよう、候補者が競合しているおよそ70の小選挙区で、できるかぎり一本化するため調整を加速させることにしています。

調整は個別の選挙区情勢や比例代表の得票への影響なども見極めながら行われ、一定の進展が図られる見通しです。