石垣市が尖閣諸島の新字名
行政標識 国に上陸申請へ

沖縄県石垣市は、尖閣諸島の各島に設置したいとしている新しい字名を記した行政標識を完成させました。
今後、設置に向けて島への上陸申請を国に行うということです。

石垣市は去年10月、尖閣諸島の字名に新たに「尖閣」という文字を盛り込んだことを受けて、各島に新しい行政標識を設置する方針を決め、このほど標識を完成させました。

23日、石垣市が記者会見を行って披露した行政標識は5つあり、魚釣島など尖閣諸島の島の名前がそれぞれ記されていて、高さがおよそ1メートルあります。

これとは別に、市が魚釣島に設置したいとしている尖閣諸島を構成する島や岩礁の名前を記した表示板も合わせて公開されました。

今後、設置に向けて島への上陸申請を国に行うということですが、加藤官房長官はことし3月の記者会見で「原則として政府関係者を除き、何人も尖閣諸島への上陸を認めないという方針をとっていて、上陸に関する申請があったときは、この方針に基づき適切に判断することになる」と述べています。

石垣市の中山市長は「52年前に建てたコンクリート製の標柱の風化が進んでいることもあり、石垣島産のみかげ石で作った標柱を建てることで、島の歴史を後世に伝えていくものになる」と話していました。