国際機関の幹部ポスト獲得へ
戦略 18省庁が連絡会議

国際機関での中国の存在感が増す中、政府は、国際機関の幹部ポストの獲得に向けて、国家安全保障局と外務省を中心に関係省庁の担当者による連絡会議を発足させ、候補となる人材の養成に戦略的に取り組むことになりました。

国連などの国際機関をめぐって、自民党は、中国の出身者やその影響下にある人物が幹部ポストに就いて有利な意思決定を進めていることに対抗するため、内閣官房が司令塔となり戦略を作るよう求める提言を取りまとめました。

これを受けて政府は、国際機関の幹部ポストの獲得に向けて、国家安全保障局と外務省を中心に合わせて18の省庁などの担当者による連絡会議を発足させ、候補となる人材の養成に戦略的に取り組むことになりました。

連絡会議では、獲得を目指す幹部ポストやその選挙スケジュールなどを共有するとともに、各省庁や民間の中から語学や実務能力に秀でて国際機関の幹部を担える人材を中長期的に育成することなどを検討しています。

また、国際機関での勤務経験がその後の昇進やキャリアの形成につながるよう、各省庁で取り組みを進めるなどとしています。