「大阪都構想」住民投票
ハッシュタグで主張の応酬

いわゆる「大阪都構想」の賛否が問われた今回の住民投票では、賛成・反対それぞれの立場の人がツイッターで多くの「ハッシュタグ」を使って主張を拡散したほか、投開票日が近づくに従って互いの主張を「デマ」と激しく批判しあう投稿も多く見られました。

双方が「ハッシュタグ」で主張を拡散

「ハッシュタグ」は、ツイッターで特定の運動を広げたり商品をPRしたりするときなどに使うフレーズです。

ツイッターの分析サービスを使って調べたところ、今回の住民投票では、賛成・反対それぞれの主張の拡散に使われたハッシュタグが20以上見られました。

図は政党や一般ユーザーなどが使った主なハッシュタグで、青色は賛成を促す目的で主に使われたもの、赤色は反対を呼びかけていたものです。

賛成と反対どちらのハッシュタグが拡散した?

賛成・反対それぞれのハッシュタグを含む投稿の数とその推移を調べたところ、個別では「#大阪市廃止反対」を含む投稿が10月24日ごろから急速に増えていました。

このハッシュタグを使って一斉に投稿する呼びかけがあったほか、大阪市の廃止に反対する有名タレントのブログを紹介する投稿にもつけられるなどして、広く拡散したと見られます。

主なハッシュタグを含む投稿の合計数を賛成・反対それぞれで比べると、反対を訴えるハッシュタグが常に賛成を上回って推移し、投開票日が近づくほど差は広がる傾向にありました。

「デマ」と指摘する投稿が2万件の日も

賛成・反対それぞれの投稿に含まれることばを見たところ、多く使われていたのが「デマ」というワードでした。

住民投票に関連して「デマ」ということばを含む投稿は、多い日でリツイートを含めて1日2万件近く投稿されていました。

このうち拡散していたのは、異なる主張を「デマだ」と指摘する投稿です。

例えば、防災対策をめぐって「反対派のデマがどんどんひどくなっている」と投稿したり、住民サービスについて「デマにご注意ください」と投稿したりするなど、「デマ」という表現で相手を非難する投稿が投開票日が近づくにつれて多く見られました。