なき世界基金」創設
寄付受け付け開始

核兵器禁止条約が採択されてから3年となる7日、広島のカトリック教会の司教やNGOの代表などの呼びかけで核兵器廃絶に向けた活動を進めるための基金が設けられ、広島市で記者会見が開かれました。

「核なき世界基金」は去年11月、被爆地を訪問したローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が核兵器廃絶に向けた行動を呼びかけたことをきっかけに設けられ、核兵器禁止条約の採択から3年目の7日、寄付の受け付けが始まりました。

7日は広島市の世界平和記念聖堂で基金の呼びかけを行ったカトリック広島司教区の白浜満司教や、3年前にノーベル平和賞を受賞した国際NGOのICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンの川崎哲国際運営委員などが会見しました。

この中で白浜司教は「すべての被爆者や戦争の犠牲者の慰霊のため核兵器廃絶へ連帯していきたい」と抱負を述べました。

また、ICANの川崎委員は、「いつかは実際に核兵器を解体する資金も市民で集めるという気構えでやっていきたい」と意気込みを述べました。

「核なき世界基金」は被爆者などが海外へ出向いて被爆体験を話す活動や、海外の核実験による被害者への医療ケアなどの支援に充てられる予定で、一口500円から銀行口座などで寄付を受け付けるということです。